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» 2011年08月24日 13時52分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:バーチャルプレゼンを使って、遠く離れた顧客の心をつかむ方法 (1/3)

ITの進化でいつでもどこでも世界中の人と、コスト効率よくコミュニケーションができるようなった。そこでは会って話す時以上に、聞き手の関心を集めることが重要。相手を自分のプレゼンに引き込むためのテクニックとは。

[エグゼクティブブックサマリー,ITmedia]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる「バーチャルプレゼンを使って、遠く離れた顧客の心をつかむ方法」の要点

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  • バーチャル会議やプレゼンは今や、毎日のように行われている
  • プレゼンターは最先端のバーチャル技術を使い、世界中の人とコスト効率よくコミュニケーションを取ることができる
  • バーチャルプレゼンは従来のプレゼンよりも多くの難しい課題を生み出す
  • バーチャル会議では聞き手の関心を集めることができなければ、彼らに無視されてしまう
  • バーチャルプレゼンの最初の60秒から90秒の間に聞き手の心を完全につかまなければならない
  • 聞き手を最も引き付ける情報からプレゼンを始めること
  • バーチャルプレゼンには、綿密な計画と細かな時間調整、そして自然な流れが必要である
  • プレゼンターは、アナウンサーから多くのテクニックを学ぶことができる
  • 対面会議ができない場合、コストはかかるがテレプレゼンスは有効な手段である
  • ほとんどの顧客やビジネスパーソンは、対面会議の方が望ましいと思っている

この要約書から学べること

  • バーチャル会議やプレゼンが多く行われるようになった理由
  • バーチャルプレゼンターの基本条件と直面する困難
  • 使用可能なバーチャル・テクノロジー
  • そのテクノロジーを最も効果的に使用する方法

本書の推薦コメント

 バーチャル協議会、バーチャル会議、そしてバーチャルプレゼンの新しい未来がやって来ました。現在使用可能な高レベルのテクノロジーを見たい人は、英語版のウィキペディアの検索欄に「Videotelephony」と入力してみてください。すると14人の人間が会議をしている写真が出てくると思います。6人が会議テーブルに座っており、反対側では、世界のどこかにいる8人が同じようなテーブルについている、まるで本物のようなバーチャル映像が見えます。これは、14人全員が同じ会議室にいる時と同じ効果をもたらします。

 シスコ・システムズ社は今、ビデオ会議の代わりに使える実現可能なホログラフィー技術の開発に取り組んでいます。プレゼン指導者であるティモシーJ・ケーゲルは、バーチャルプレゼンと会議に使う新しいテクノロジーを考察し、そのハイテクノロジーを有効に活用する方法を教えています。ケーゲルは、バーチャルプレゼンのプレゼンターがどうすれば新しいツールを活用できるか非常に分かりやすく説明しています。

 「プレゼンテーション」はビジネスの場所においてはセールスや会議など、自分の伝えたいことを相手に理解してもらうためには必要不可欠な技術であり機会です。ITのなかった時代、すべてがリアルの場において対面式で行われていたことは言うまでもないでしょう。

 しかし、ITの発達によって、世界中のどこにいてもネットさえ接続できる環境にあればPCのディスプレイ上で文字や音声ばかりでなく動画によってまでリアルタイムでのコミュニケーションが可能となっています。しかも、世界的な経済不況によって、会議や顧客との商談などを行うための移動のコストや、勿論そのための時間も含めて、削減する方向に動いています。それゆえに、ネットを使ったバーチャル会議やプレゼンテーションに対する需要が増えていることは言うまでもありません。しかしながら、果たして本当にバーチャルの世界でそうしたことを行うことは効率的なことなのでしょうか?

 本書では、そうしたバーチャルプレゼンにおける光と影について克明に言及しています。メリットとデメリットを知ることによって、さらにより良い使い方が分かるはずです。自らのビジネスの活性化のためにも、是非おすすめしたい一冊です。

現在のバーチャル世界

 バーチャルプレゼンや会議が行われる機会は、ますます増え続けています。その理由は数え切れないほどあり、例えば、出張費の切り詰め、空港での面倒なセキュリティーチェックの回避、テクノロジーの進化などが挙げられます。バーチャルプレゼンはコスト効果が高く、能率的で実用的なコミュニケーション手段だと考えられています。

 また、トレーニング、教育、報告会議、営業会議、顧客レビュー、就職面接、売り込み、カスタマーサービス、役員会議などその用途はさまざまです。テクノロジーが進化することで、将来、もっと多くのコミュニケーションの場がバーチャルになることが予想されます。

 もし、バーチャルプレゼンが興味の無いものであれば、誰も話を聞いてくれません。伝えるメッセージ、目的、テーマ、議題は人を引き付けるものでなければなりません。もし聞き手を素早く引き付けることができなければ、スイッチを切られてしまうでしょう。聞き手に自分の話に集中してもらえるようにしてください。例えば、「25分間だけ、私の話に耳を傾けて頂きたいと思います。そのお返しとして、既存の顧客を維持したまま、新しいチャンスを生み出すことのできる戦略を3つお教えしましょう」と述べてください。

 まず、聞き手に電子機器の電源を切ってもらうことが大切です。そして、聞き手に発言を求め、聞き手を自分のプレゼンに参加させてください。問題を出し、どれだけ時間がかかったとしても、誰かが答えるまで待ってください。そうすることで、聞き手は参加しなければならないと気が付いてくれます。また、ユーモア、絵、ビデオ、音、音楽などを使って聞き手を引きこむことも大切です。物語にすることでメッセージは興味深いものになります。視覚効果にも同じ作用があります。

 言いたいことをうまく伝えられるようになるには、沢山練習することが重要です。言いたいことがうまく伝えられれば、聞き手も反応しやすくなります。自分の机に楽な姿勢で座ってください。手は、8から12インチ間を開けた机の上に、力を抜いて置いてください。そわそわしないでください。カメラを顔や肩、上半身が映る位置に設置し、そのカメラを真っ直ぐに見つめ続けてください。そして、はっきりと話してください。

 タイミングを正確にするために、時計を見るようにしてください。「えーと」や「そのー」、「あー」や「んー」などの無意味な言葉は避けてください。バーチャル会議は、「極めて優れたプレゼン」を行うことで成功し、それは、例えば、話や動画、オーディオクリップやグラフィックアイテム、そしてBGM同士の切り替えがスムーズにできなければなりません。テクノロジーによってメッセージは伝えやすくなりますが、そのメッセージの内容によって成功は決まるのです。

 バーチャルプレゼンは確かに時間やコストを大幅にカットできる優れたものです。しかしリアルに対面で行うものではないがゆえに、相手を自分のプレゼンに引き込むためには多少のテクニックが必要です。そのためのノウハウが書かれています。リアルには考えられない独特の方法です。是非身に付けたいと思います。

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