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» 2012年01月11日 08時00分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:マーティン・ルーサー・キングJr.のリーダーシップ (1/3)

優秀なリーダーは、影響力と説得力で人の心をつかむ。リーダーシップのカギは、人の話を聞き、学ぶことである。

[エグゼクティブブックサマリー]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる「マーティン・ルーサー・キングJr.のリーダーシップ」の要点

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  • 優秀なリーダーは、影響力と説得力で人の心をつかむ
  • 「愛の力」は社会変革を生み出す強力な武器である
  • リーダーシップのカギは、人の話を聞き、学ぶことである
  • 「愛、忍耐、理解」を通じて説得を試みること
  • 反対者を負かしたり、侮辱したりしてはいけない。「友情と理解」を求め「心の変革と変化」をもたらすこと
  • 他のグループと正式に手を結び、何をする場合でも全ての段階に人を参加させること
  • 目標を設定し、行動計画を立てること
  • 目標の達成のために、話し合いと交渉を求めること
  • 自分自身の青写真を作ること。そうすることで、自分で自分自身の教師になること
  • 創造力を持ち革新的になることで、変化に備え計画を順応させること

この要約書から学べること

  • マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が公民権運動を成功させ、自身の指導者としての立場を確立するため使った戦略
  • 献身的なリーダーが支持者と一緒にデモに参加する理由
  • 優れたリーダーが成功と失敗の両方から同じくらい効果的な教訓を学ぶ理由

本書の推薦コメント

 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の「私には夢がある」という演説は、20世紀で最も感動的な演説の1つに選ばれました。このような演説ができるのは、特別なリーダーだけです。公民権運動の歴史の全体図を見ながら、ドナルドT・フィリップスは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が取り入れたリーダーシップの理念を教えています。

 キング牧師が公民権をめぐる争いの中の様々な段階で使用したテクニックが説明されています。また、キング牧師のリーダーシップに対する意見も紹介されています。紹介されているリーダーシップの原則(話を聞き学べ、導かれることで導け、直接行動を取れ、創造力を高めよ、人を巻き込め)の多くはよく聞きなれたものでしょう。しかし、本書が特に興味深いのは、キング牧師がその原則を実際にどのように生かしたか説明されているところです。よくまとめられ、よく書かれた本書は明確で分かりやすく、読みやすい一冊になっています。また、本書は一般読者向けに書かれたものですが、特に過去の教訓から学びたいと願う、全ての管理者や経営者にとっても有益な一冊となるでしょう。

 アメリカの、1950年代で最も偉大な指導者といえば「キング牧師」の名前が挙がるのではないでしょうか? このキング牧師こと“Martin Luther King Jr”は、徹底した非暴力主義を提唱しアフリカ系アメリカ人の公民権運動にその生涯を尽力しました。キング牧師の名を知らなくても、“I have a Dream” というフレーズは誰もがどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

 キング牧師の活動こそが、人種差別という課題意識を国民1人1人に行動レベルで定着させた歴史を語る上で非常に重要な人物であるといえるでしょう。ともあれ、彼の活動や思想が何故、アメリカ国民全般を動かすほどになったのでしょうか? また何故にあれほどの強いリーダーシップを発揮できるようになったのでしょうか? 

 大方、キング牧師の思想が、アメリカ合衆国全域に広く深く受け入れられたことにあると考えられます。それは、人種差別の勢力に対して言動の弾圧による非難を行わず「友情と理解」を求め、「心の変革と変化」をもたらすというような、非暴力主義的な主張を行い続けたことにあるといえるようです。この非暴力主義が、キング牧師の正義でありこの正義に値する確固たる信念が、国民に支持された大きな理由だといえるようです。 

 本書“Martin Luther King Jr. on Leadership”では、キング牧師のリーダーシップのあり方とはどのようなものだったのか? また、人の心をつかむために欠かすことができない要素とは、いったい何であるのか? この点を順追って深く言及しています。企業内外問わず、組織構築を行う上で大変役立つ事項が数多く書かれています。 では具体的にどのようなことなのでしょうか? 読み進めていきましょう。

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