本当に自分に合う「お金持ちになる方法」を探せ!ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

1000兆円の借金大国日本はアテにできるのか。現在繁栄している企業でも、約束された将来はない。国も会社もあてにならない時、最後に頼れるのは自分。自分にはどんな価値があるのか。

» 2012年02月02日 08時00分 公開
[永田豊志,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


「人生の大問題を図解する!」

 2012年の初頭にあたり、人生を見直す人も多いだろうと思います。それでなくても、昨年は震災や原発事故、欧州信用不安、タイの洪水などさまざまな予期せぬ事件や事故が起こりました。先が読めない将来に不安を感じた人も多いと思います。

 昨年末に出版した拙著「人生の大問題を図解する!」(光文社)では人生の重大事の中から、「お金」「語学力」「仕事」「家族」「思考力」という5つのテーマで衝撃的かつ客観的なデータや人生設計のためのヒントをいくつか紹介しています。

 今回はそのなかから重要なポイントだけをピックアップしました。読者の皆さんのライフプランを見直し、後悔しない人生を送るための手助けになれば、と願っています。

 今回のテーマは「どうやってお金持ちになるべきか」です。

1000兆円の借金大国はアテにできるのか?

 なんせ、今や日本政府の借金は1000兆円です。資産もありますが、借金のほうが圧倒的に多いため、なんと500兆円の「債務超過」です。これが企業であれば、信用ゼロ、もう借金できない状態です。

 ところが、日本全体としてみれば、個人の資産1500兆円の多くが銀行や郵便貯金経由で日本の国債を支えています。政府としては債務超過だが、国全体としては問題ない、そんなバランスシートなのです。だから、こんな状態でも円が強いし、欧州のような信用不安にならないわけですね。

 でも、これってすでにわれわれの銀行預金や郵便貯金が担保にとられているようなものじゃないですか? こんな日本というプラットフォーム、将来的にアテにできるでしょうか?

繁栄は続かない。10年続く会社はわずか6.3%

 さらにどんなに現在繁栄している企業でも、約束された将来というものはないのです。

 国税庁(2005年調べ)によれば日本の全法人数約255万社の内、設立5年で約85%の企業が消え、10年以上存続出来る企業は、わずか6.3%、設立20年続く会社はさらに少なく0.3%だそうです。そういう意味では100年続く企業は、本当に稀少な存在ですね。

国も会社もあてにならない時、最後に頼れるのは個々人の労働資本の価値しかない!

 国や企業に永遠などという言葉はないのです。すべてのものは、それがどんなに確固たるものであっても、人間同様に生まれ、そしていつか死ぬ運命にあります。製品もサービスもすべて同じです。例外はないのです。

 最終的には、自分に自信があり、どんな国でも、どんな仕事でも自分なりに成果を生み出せる自信のある人は将来に不安を覚えません。自分の依存しているプラットフォーム(国、企業、特定のビジネスモデル、ルール、コミュニティなど)が崩壊すると、自分の人生まで崩壊してしまう人は、先の見えない昨今、大変不安な日々を送っているかもしれません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆