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» 2012年07月12日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:世界で勝負できる人、できない人──自分に負けないことから始めよう! (1/2)

自分に負けないために必要なのは強い精神力ではなく、負けない方法を知ることだ。

[新 将命,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


 社会情勢が激しく変わる環境下で、ビジネスも経営も、そして人生も、うまくいかないことのほうが圧倒的に多いです。どんなにがんばっても、自分が置かれている環境が悪ければ結果は出ませんし、その時々の社会状況や運もあります。出世するかどうかという人事の話まで含めれば、自分の努力が正しく反映するのは多く見積もっても50パーセントぐらいでしょう。

自分に負けなければ負けではない!

atarashibook.jpg 「負けない力」

 だからこそ、不遇をかこっているときには内面を磨き、将来のための種まきをして、捲土重来に備えるべきです。そうしておくことで、状況が好転したときに望ましい成果が出る可能性が高くなるのです。

 わたしのビジネス人生を振り返ってみると、決して順風満帆だったわけではありません。サラリーマン時代には2度の降格を経験していますし、社長になってからは解任もされています。そんな挫折を味わいながらも、それなりに充実したものになったのはなぜなのか――。

 それは、「それでも負けない力」を持っていたからだと思うのです。いくら優秀でも、一度でも完全に負けて心が折れてしまったら、そこでおしまいです。しかし、不遇をかこっていても「1勝9分け」の心構えで負けないことに徹し、地道に爪を研いでいれば、いつか必ずチャンスはやってきます。

 ちなみに、1勝9分けとは、現実の勝敗のことではありません。少なくとも自分には克ち、あとは、とにかく負けないようにする、自分の心まで折れないようにする――ということです。自分に負けなければ、ビジネスでも、人生でも、決して負けることはないのです。

 その気になれば、自分との勝負には必ず勝てる

 わたしは「勝つ」には2種類あると考えています。最後に成功する人は、他人との勝負に「勝つ」こと以上に、自分に「克つ」ことに強く執着しているものです。なぜなら、他人との勝負は、時の運や相手との力関係があるので、必ず勝てるとは限りませんが、自分との勝負は、その気になれば100パーセント克てます。

 やるかやらないか、続けるか続けないかを選ぶのは、ほかの誰でもなく自分自身です。たとえ些細な行動であっても、自分に克ち続けている人は、長い目で見れば仕事で安定した結果を出しています。

 ただし、ここで勘違いしてほしくないのは、自分に克つのに最も必要なのは、強い精神力ではありません。自分に克てないのは、意志が弱いからではなく、「自分に克つための方法」を知らないからです。

世界で勝負するために必須の5つの武器

 多くの日本企業が海外展開に活路を見出しています。今後は、否応なしに、交渉する相手、競う相手、そして、束ねていく仲間は外国人という流れが加速していくのは間違いありません。その中で、自分を磨くこともせず、のほほんと過ごしてきたほとんどの日本人中高年サラリーマンのようになってしまえば、確実に負けてしまいます。わたしは、グローバル時代には、次の5つの武器が必要だと考えています。

 ● 理念と目標をしっかりつくる

 ● 問題発見力を磨く

 ● グローバル基準のコミュニケーション能力を磨く

 ● 人間的魅力を高める

 ● 理念と目標達成を託せるリーダーを育てるリーダーになる

 これらの「人生経営」の武器とでも呼ぶべき5項目は、企業経営の要諦としてもそのまま通用するものです。というよりも、これからの厳しい競争社会の中で、自分に負けることなく生き残っていくには、自分という会社(自分株式会社)を経営する社長としての発想が求められるのです。

 わたしの著書「負けない力」には、この5つの武器を身につけるための方法を、わたしの経験をもとに書いていますので、読んでみてください。ここでは、本書でも述べていることですが、リーダーをめざすみなさんに、ぜひ心にとどめておいてもらいたいことを書いておきます。それは、理念が大事だという話です。

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