連載
» 2013年09月12日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:あなたもついている!? ビジネスシーン3つの嘘 (1/2)

自分は嘘をつくが人には正直さを求める人が多いという。しかしビジネスの現場では嘘も方便。それならば嘘を知り、嘘に強くなろう。

[晴香葉子,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。


 米国のある調査では、調査対象者の94%が、「友人の正直さは極めて大切な特質だ」と回答しました。しかしながら、別の調査では、調査対象者の90%が、自分は嘘つきだと認めています。この2つの結果を並べてみると、自分は嘘をつくのに、友人には正直さを求める、そんな無茶な、と思ってしまいますね。

81%の会社員が同僚に裏切られたことがある!?

130912book.jpg 「本心がわからない」ときに読む本

 対象を就労者に限定したホーガン・アシスメンツの調査では、「同僚に裏切られたか、もしくは不誠実な扱いを受けたことがあると感じている」と回答した会社員は、なんと81%にもなりました。もしあなたが、まだそのような経験を一度もしていないとしたら、2割の少数派に入るラッキーな人、ということになります。

 「嘘をついてはいけない」そう教えられて育ってきましたが、歴史上では「トロイの木馬」など、戦術としての嘘がよく登場し、武勇伝として後世に伝えられています。敵を倒し、国を守るということが大儀として掲げられ、戦術上の嘘は、機智として重要視されてきました。

 ビジネスの場では、企業の発展や業績アップが大儀として掲げられ、経営戦略や広告、セールストークなどの嘘は、リーダーとしての資質や営業マンの適性の一部とみなされがちです。書店に並ぶビジネス小説や営業力アップ系のノウハウ本には、欺まん術といえるものが山ほど登場します。

 8月に出版になった『「本心がわからない」ときに読む本』(あさ出版)では、さまざまな嘘を取り上げ解説しました。その中からビジネスシーンによくみられる3つの嘘を紹介します。

1.所属組織によっては当然という嘘

 所属組織によっては、嘘をつくことが基本的なルールとして定着している場合があります。ある日の夕方、カフェで、不動産関係者らしき男性と、おそらく顧客の女性が、このような会話をしているのを耳にしました。

 男性「自己資金ですが、少し多めに書いていただいてもいいですか? そのほうが物件をとりあえず押さえることができますので。そうじゃないと、上の者に話を通し難いんですよ」

 女性「いろいろ大変なのね。分かりました」

 男性は、会社の上司たちよりも、目の前の女性の味方のような口ぶりで、嘘の金額を記載するように勧め、女性もすんなりと嘘の金額を書いたのです。

 このように仕事を進めることが、当然のルールとなっている会社もあります。この男性のように、無理なく適応できる人もいますが、好ましい結果が出せなかった場合など、課せられる役割と自分の考えが葛藤し、人間不信や鬱状態に陥ってしまう人もいます。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆