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» 2014年07月03日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:できる経営者は会社を作るとき明確な理由を持っている! (1/2)

事業を起こして成功する人、1、2年でダメになる人。この2つのパターンは何が違うのだろうか。

[潮田祥子,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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 個人事業者やフリーランスの人から「そろそろ会社を設立しようと考えています」そんな相談を受けることがよくあります。今まで数多くの会社の設立の手伝いをしてきましたが、初回の相談の際に直感で思うことがあります。この人が会社を設立するのであれば、今以上に事業が成功するだろうな、と思う人。中には大変失礼な言い方ではありますが、1、2年でダメにならなきゃいいな。と少し不安だなと思ってしまう人もいます。多くの経営者を見てきているからなのか、恐ろしいことにこの直感、よく当たります。

140703book.jpg フリーランスと個人事業者が株式会社を作るときに「ゼッタイ」読んでおく本

 この2つのパターンで何が違うのか……。

 それは、当然ではありますが、事業計画がきちんと立てられていることはさておき、会社を作るという理由が明確になっているかどうかだと個人的には思います。現在、会社を作ろうと考えている人、あなたの会社を作る理由って何ですか? この問いにハッとした場合は、会社を作る理由をもう一度よく考えてみてください。

 起業の時によく企業文化や遂行な目的を持っているか、マネタイズは? 顧客は? とか事業そのものにフォーカスしている本や記事はよく見ますが、そもそも会社にする必要があるのかについて触れられている記事などは少ないと思います。

 そもそも起業について株式会社は必要なのかと言われると答えはNOです。今日から自営と名乗るだけで個人事業主、フリーランスという立場になれますから。

 会社を作る8割くらいの人は、会社にしたら信用が上がる、創業間もないから会社が看板がわりくらいに考えていることが多いと思います。かの大前研一氏も起業家は経営を勉強しろと言っていました。会社をなぜつくるのかを考えるのは、経営の第一歩と向き合うこれからの起業家にとって必要なことなのではと感じます。

 そうやって社会を知っていくこともありますし、会社を設立するとなれば代理人を使用するのであれば、司法書士に依頼する、税理士に依頼する、社労士に依頼する。自身で設立を行うのであれば公正役場にて定款認証、法務局に法人届出、税務署に行き申告届の手続きなどなど。代理人を使うか自身でやるかは別としてぱっと思いつくだけでもこれだけあります。

 こういった作業を行って作る会社だからこそ会社だからできること、会社を興すことによるメリット、デメリットをしっかり理解したうえで設立することが今後の経営者としてスタートする第一歩となるのです。

 会社にすることによるメリットは節税、信用、保障の3つに大きく分けられます。会社にしようとする理由でもっとも多いのが節税です。個人事業者にかかってくる税金は、所得税、住民税などさまざまですが、ほとんどがその所得に対して税金が計算されます。そのため、営業成績が上がれば上がるほど、支払う税金は高くなります。会社を設立して法人で税金を納めることによりトータルの税金を抑えることができる可能性があります。

 信用は個人であれば取引できない企業との取引口座の開設ができ、支払いが買掛にでき資金繰りが楽になるメリットなどがあります。この信用部分は個人ではなかなか補てんできない部分なので会社にするメリットの中でも重要な項目になります。

 また起業したての頃は財務という観点が乏しく、日々や月の資金繰りでせいいっぱいになり、取引先や給与の支払いはよく理解していますが法人が支払わなければならない税金については無頓着なケースが多いです。そのために税金の支払いで資金繰りが窮することもでてくるかと思います。しかし、会社の仕組み、個人の違いを理解することによりメリットに変えることができるのも法人の大きなメリットと思います。

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