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» 2015年01月15日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:サイバーエージェント出身起業家が教える「ズバ抜けた結果」を生むメンバーの育て方 (1/2)

サイバーエージェントで史上初の新人賞上期・下期で連続制覇するなど、ズバ抜けた結果を出したリッチメディア創業者坂本幸蔵の失敗を恐れない部下の育て方とは。

[坂本幸蔵,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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 どんどん行動していく人、なかなか行動がついていかない人。その違いはどこにあるのでしょうか? その答えのひとつは、自分で正解をつくるものだと考えているかどうかだと僕は思っています。

「賢い人」でも正解は見つけられない

150115book.jpg 「ズバ抜けた結果」を出す人の行動習慣

 さまざまな機会を通じて、多くの大学生や若手ビジネスパーソンと出会います。彼らと話をしていると、地頭の良い「賢い」人が多いことを実感します。ただ、そんな彼らが、その地頭の良さに応じた結果を出せているかというと、必ずしもそうだと言えません。これは非常にもったいないことです。

 なぜ、彼らは能力のわりに結果を出せないのでしょうか? その答えのひとつは、「かしこさ」ゆえに正解を探してしまうからだと考えています。正解は探しても見つかりません。自分でつくるものだからです。そのためには行動するしかありません。「行動しないのに結果を出せた」などという人は聞いたことがありません。みんな行動したほうがいいと分かっているのに、行動しないのは、なぜでしょうか?

 その理由は、失敗するのが怖いからです。失敗が怖いから行動しないという考えは、成長の妨げにしかなりません。リーダーの仕事は、失敗を恐れずに行動するための環境を整えることです。

「藤田晋さんの椅子をとる」という目標を掲げたワケ

 僕はサイバーエージェントに入社する前に、これからの目標を思いつくままに書き連ねました。いま思えばお気楽な目標ばかりでしたが、そのなかで本気で書いたものがありました。

 「藤田晋さんの椅子をとる」「サイバーエージェントで一番売る人になる」

入社前の若造がこんな目標を立てるのは生意気なことかもしれません。僕が「高すぎる目標」を立てたのは、目標以上に大きくなれることはないと考えていたからです。

 この目標を周囲に「やったります」と宣言していました。徐々に結果が出るようになると周囲の人が応援してくれるようになり、そのことへの感謝がまた行動への新たな動機付けとなり、新たな結果につながるという好循環が生まれました。結果的には、全社員のなかでトップクラスの営業成績をあげ、新人賞を上期下期と連続で制覇できました。

「やるか、やらないか」よりも「やるか、絶対やるか」

 僕の考える成長とは、「できないこと」が「できる」ようになることです。そう考えれば「できるか、できないか」という選択肢は成立しません。成長するためには、「できないからやる」という意思決定をすることになるからです。これと同じ理由で、仕事では「やるか、やらないか」という選択肢も若いうちはありません。成長するためには、言われたことは全部やるという指針をもって行動してもらいたいと考えています。

 あるメンバーから、ある企画をやるかどうか相談を受けました。本人の話を聞いていると、成功させる自信よりも失敗する不安のほうが大きかったようでした。僕からすれば、企画の内容もいいものでしたし、そのメンバーであればうまくやってくれるだろうなと思っていました。失敗しても何かを得てくれればいいと考えていました。本人に必要なのは自信と覚悟。そこで僕はこう聞きました。

 「やるか、絶対やるか? どうする?」するとメンバーは、パーッと晴れやかな表情になって返してくれました。「絶対やります」

 絶対やるとは、成功させるという自信と覚悟をもって、誰よりも早いスピードで高い結果を生み出すことです。メンバーがコミットできたときには、組織としても大きな好影響がもたらされます。

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