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» 2015年03月26日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:なぜ、あのリーダーには、自然と人がついてくるのか?――人を引きつける「おもしろさ」の流儀 (1/2)

「サラリーマンNEO」はなぜおもしろいのか。担当ディレクターが多くのスタッフや役者をまとめ、作品を完成させるために切磋琢磨した会話術とは?

[吉田照幸,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。


 部下とどのようにコミュニケーションをとったらいいのか分わからなくなっている人、多いんじゃないでしょうか? 僕もディレクターという職業柄、多くのスタッフや役者をまとめ、ひとつの作品を完成させなければなりません。そのため会話について、いつも切磋琢磨してきました。その現場の経験を生かした本『「おもしろい人」の会話の公式』(SBクリエイティブ)を2月に出しました。ここでは、その中にあるリーダーとしてのコミュニケーションについて、少々話してみます。

上にはツッコミ、下にはボケる

150326book.jpg 「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!

 会社でのコミュニケーションの王道は、「上にはツッコミ、下にはボケる」だと思っています。

 例えば、部下や後輩の相談にのるときがありますね。

 そのとき、「自分が●●くんくらいのときは〜」みたいな自慢話や説教話をとうとうと語ってしまう人がいるじゃないですか。でも、部下や後輩は説教なんて聞きたくないですし、「僕はこうやって乗り越えた」なんて話をされても、「自分にはムリだ」と思って、余計落ち込んでしまったりするんです。

 だったら、まずは、「自分の失敗談」を話すことです。

 これを「MORE失敗理論」と呼んでいます。

 「僕、全然企画が通らなくて……」

 「大丈夫! 俺なんて、NHK入って早々、ハードロックナイトをやりたい、と言って失笑されたよ」

 と言われたら、どうですか? 

 「上司(先輩)も、こんな経験があったんだ。むしろ自分のほうがマシかも。だったら自分もまだ頑張れるな」と、部下は気もちが明るくなりますよね。

 で、落ち着いたところで、「で、実際、今、どう考えているの?」と聞いてあげればよいと思います。

 基本的に、部下や後輩は上の人には遠慮しがちです。だけど、話は聞いてもらいたいのだと思います。だったら、まずは話を聞いてあげる。こちらで一方的にアドバイスをするよりも効果的だと思います。

 一方、「上司にはツッコむ」ですが、1点だけ。愚痴は聞いてあげましょう。ポイントは「でも〜じゃないですか」で返すことです。

 「なんだか専務に嫌われてるみたいなんだよね」

 「でも、受付の●●ちゃんは、部長のことカッコイイって言ってましたよ」

 「ええ、そうかあ!?」

 なんの解決にもなっていませんが、気もちは明るくなりますよね。

叱った後は「上書き」する

 上司の中には「叱る」ということが苦手な方も多いですね。僕は基本的には本人が気づけばそれでいいと思っているので、本人が分わかっていれば、それ以上のことは言いませんが、必要な時にはやっぱり言います。

 でも、必要なことを伝えた後は、「で、彼女とはどう?」とか、「最近、ゴルフ行った」とか、もうまったく仕事と関係のないことを言って、上書きをしてしまいます。

 プライベートな話をするのは、あなたに関心がありますよ、というメッセージでもあります。個人的な話をすることで、「仕事は仕事」だけど、あなた自身について否定しているわけではない、というメッセージになるんじゃないかと思っていますす。

 相手は、「なんで、また急にそんな話!?」と感じているかもしれませんが、いずれにせよ、部下や下の人から突っ込める隙を残しておくことは、大事ではないでしょうか。

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