連載
» 2016年07月07日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「本音で生きる」とはどういうことか (1/2)

なぜ本音を言えないのか、なぜ本音で生きられないのかのほうが分からない。

[堀江貴文,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


 ネットやテレビでもおなじみの堀江貴文氏だが、その著書『本音で生きる』がオリコンの上半期新書部門で1位にもなり、話題にもなっている。そんな堀江氏にとって「本音で生きる」とは何か。


『本音で生きる』

 「本音で生きる」というタイトルを依頼された時、正直、何もピンとこなかった。

 本音で生きる。

 むしろ、なぜ本音を言えないのか、なぜ本音で生きられないのかのほうが、僕には分からない。

 「失敗が嫌だから、やらない」

 「あとで何か言われそうだから言わない」

 「嫌われたくないから、突っ込まない」

 それで何かいいことがあるのだろうか。

 皆さんもお分かりだと思うが、世の中はすべて「いいか、悪いか」「ゼロか、100か」で割り切れるものではない。たとえその時意見が食い違っても、その相手まで嫌いになることはないし、失敗したとしても、未来永劫失敗のままでいるわけはない。

 だとしたら、まず言いたいことを言って、やりたいことをやったほうが、よっぽどいいのではないだろうか。

 それにしても、日本人の議論を避ける傾向、いや全員が同じ意見でなければならないという強迫観念はいったい何なのだろうか。

 僕はこれまでにさまざまな人と対談してきた。なかには、意見が合わない人もいたし、議論がまったくかみ合わなかった人もいる。「お互いの価値観が異なっていることが分かる」というのは、とても大事なことだ。

 なんとなく分かったふりをして終わるのと、たとえ自分の価値観と違っていても、しっかり相手の意見を聞くのとでは、どちらが「相手のことを知る」ことになるだろうか。

 たとえまともな議論にならず、ケンカになっただけだとしても、人と議論することが無意味だとは思わない。僕は、意見が一致しないからという理由でその人のことを嫌いになったりはしない。意見が一致しないことと、相手を嫌うということは、そもそも、まったく別のことだ。

 だから僕は、対談だけでなく、ソーシャルメディアでも積極的に人とぶつかり合おうとしている。それは、その人が嫌いだからだとか、人格を否定するためではない。違う意見を持った者同士がぶつかることで、新しい発見があるからだ。

 それなのに、「議論は一致しなければ意味がない」「意見が一致しない=相手のことを嫌いなんじゃないか」と思う人がいかに多いか。「We agree to disagree」(僕達は分かり合えないことが分かり合えた)でよいのだ。「価値観や意見が違う」ことが分かることが大事なのだ。

 周囲の「空気」や同調圧力など気にしてもしょうがない。同調圧力をかけてくる奴らは気持ち悪いが、それを気にして同調するのも同じくらいに気持ちが悪い。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆