連載
» 2017年01月26日 07時26分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:選ばれる人、選ばれない人 (1/2)

「自分は優秀なのに選ばれない」とグチをこぼしている人。これは優秀な人の定義が間違っているからだ。優秀イコール能力があるではない。では選ばれる人とは?

[中谷彰宏,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


優秀なのに選ばれないのではない。選ばれる人が、優秀な人なのだ

『選ばれる人、選ばれない人。/1ミリの差が、決定的な差を生む』

 「自分は優秀なのに選ばれない」とグチをこぼしている人がいます。これは「優秀な人」の定義が間違っています。「優秀な人」イコール「能力がある人」と思っている人は、自分より能力的に劣っている人が選ばれた時に、

 「あの人は上司に好かれているから」

 「あの人は運がいいから」

 「あの人は若いから」

 「あの人はかわいいから」

と、解釈してしまいます。

 これを続けていると、いつまでも選ばれる人にはなれません。

 まず、「優秀な人」の定義を変えることです。「優秀な人」とは「選ばれる人」です。優秀なのに選ばれないということは、ないのです。選ばれないのは、優秀ではないということです。その時の差は、運やルックスではありません。大切なのは、あの人が選ばれて、自分は何が足りなかったのかと考えることです。

 それを分析することで、次に選ばれる可能性が1%でも上がっていきます。運のせいにしないで、まずは選ばれる工夫をすることが大切なのです。

能力のある人が、選ばれるのではない。上司の狙いが分かる人が、選ばれる

 選ばれるためには、どうしたらいいのでしょうか。

 選ばれない人は、

 「能力を伸ばすこと」

 「自分の強みをつけること」

 「ほかの人にないオンリーワンのものを持つこと」

と、答えます。

 選ばれない人は、いいかげんな人ではありません。一生懸命頑張って、競争相手にない自分の強みを磨こうとします。強みを持っていれば選ばれるかというと、そんなことはないのです。

 例えば、サッカーで今日の試合の選手として選ばれる人は、サッカー選手としてすぐれている人ではありません。監督の今日のゲームプランが分かる人です。

 まず、監督や上司の狙いを酌み取ることです。自分の強みをアピールするだけでは、ますます上司の狙いから離れていきます。

 映画やドラマの監督には、

(1)役者のやりたいようにさせる監督

(2)監督のプランどおりに役者を動かす監督

の2パターンがあります。

 (2)のタイプの場合、役者が「オレはこんなふうに演技プランを考えてきた」と言うと、次からは呼んでもらえなくなります。私が役者として現場に行く時は、まず、監督がどちらのタイプかを見きわめます。監督の狙いどおりのものを求められたら、そのとおりにします。時々、自分の台本に真っ黒になるぐらい書込みをして、一生懸命演技をつくってくる人がいます。本人は頑張っていますが、全体のハーモニーは壊れます。

 オーケストラの演奏でも同じです。仕事においても、監督や上司の狙いを把握した人が選ばれるのです。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆