ライバルにはない革新的なテクノロジーだと紹介されたのが、Data Guard機能を活用した「Oracle Real Application Testing」と呼ばれる新しい機能だ。これが、顧客の変化への迅速な対応を可能にするOracle Database 11gの最大の機能のひとつだとメンデルソン氏は指摘する。
Real Application Testingでは、本番環境の実際のワークロードをキャプチャーし、それをテスト環境で再現できるので、システム変更時にも実際に近い環境で迅速にテストできる。これがなければ、テスト環境を構築するのに、先ずモデル化を行い、擬似的にワークロードを発生させる必要がある。ここから始めるとすれば、テスト環境を作るだけでも数十倍の時間がかかり、コストも大きくかさむことになる。もちろん、専門的なスキルも求められる。
この機能に大きく期待している顧客として、WestinやSheratonのブランドでホテルを展開するStarwood Hotels & Resortsがステージに招き上げられた。データベース技術部門のシニアディレクタ ー、アーラップ・ナンド氏によれば、同社では3年前にメインフレームからSOAベースのオープンシステムに移行し、3ノードからなるReal Application Clusters(RAC)構成を導入したという。さらにData Guardも採用、2系統のRAC環境を接続し、オンラインのまま互いにバックアップする構成にしている。
Real Application Testingは、非RAC環境からRAC環境へ移行する際などに、あらかじめどんな状況が発生するかを把握するために活用する。環境をアップグレードしても、継続的かつ安定的に運用できる機能として評価している。また、コンプライアンスの強化のために、各種の新たな暗号化機能にも期待している、とナンド氏は付け加えた。
「Oracle Database 10gは革新的なリリースとして絶賛されたが、11gはそれを超え、さらにだれもが想像できなかったような機能が数多く実装されている」とメンデルソン氏。11gが極めてエキサイティングな製品だということを改めて強調した。
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