このように単純に配信という観点だけで考えてみても、コンテンツビジネスにおけるサービス化も複雑な方向に進みつつあるように思える。さしあたりこれを「コンテンツ・アズ・ア・サービス」とでも呼べばいいのだろうか。そして「アズ・ア・サービス」に共通する特性として、そこに他の領域の様々な価値がマッシュアップされていくことになる。
今回はあまり触れなられなかったが、映像に求められる価値として、それを共有することでコミュニケーションの媒介としての役割がクローズアップしていることは、YouTubeやニコニコ動画の状況を見れば明らかだ。
コンテンツそのものがインターネットを中心とする構造変化で大きな役割を担うようになりつつあるなか、それ自身の流通やビジネスモデルも大きく変化し、利用者のコンテンツに対する意識や求める価値は急速に変化してゆくことになるだろう。
なりかわ・やすのり
1964年和歌山県生まれ。88年NEC入社。経営企画部門を中心にさまざまな業務に従事し、2004年より現職。デバイスからソフトウェア、サービスに至る幅広いIT市場動向の分析を手掛けている。趣味は音楽、インターネット、散歩。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授