日本通運は、2008年度にも海運事業部管内の全業務PCをシンクライアントに移行する。ネットワーク再編やPCのリース満了を機に、シンクライアント環境に移行し管理負荷の削減を狙う。
日本通運は、2008年度にも海運事業部管内の全業務PCをシンクライアントに移行する予定だ。同事業部は2006年から段階的にシンクライアント環境への移行を進めてきたが、2008年度には業務PCを撤廃することになる。
採用したのは、日本ヒューレット・パッカードのブレードPCを使ったシンクライアントソリューション「HP Consolidated Client Infrastructure」。センター側に設置したブレードPCをシンクライアント端末などからネットワークアクセスして利用する形態に置き換える。
日本通運の海運事業部では、数名のシステム管理者で運用されており、管理の負荷が日々増大していた。ネットワーク再編やPCのリース満了を機に、シンクライアント環境に移行することで、管理負荷の削減を狙った。既に1900台を置き換えており、2008年度にはさらに800台を移行させる。
ブレードPCによるシンクライアント環境は、センター側にPCを集約するため、パッチの適用やアプリケーションのバージョンアップを一括して行える。またブレードPC上では、Windows OSが稼働し既存のアプリケーションも動作するため、新システムへの移行に対する社員教育も短時間で行えるメリットもあるという。
システムを導入した日本HPによると、日本通運で稼働している業務PCのシンクライアントソリューションは国内最大級のものとしている。
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