データ保護の包括的アプローチ
データベースセキュリティとデータガバナンスが今年の優先課題(1/2 ページ)
データの保護はITの最重要課題
米国マサチューセッツ州歳入局(MDOR)は、税金や育児支援に関する機密データを保護するため、多角的なアプローチを採用している。
このアプローチで行われている取り組みには、独自に開発したデータベース監視プログラムによるアクセスポリシーの遵守確保や、ノートPCの暗号化、機密情報を含む電子メールの安全な送信システムの運用、データセキュリティに関する意識を高めるための研修の継続、ベンダーの経歴調査などが含まれる。
MDORの副局長兼内部統制責任者の職を先ごろ退職し、データガバナンスに関するコンサルティング業を開業しようとしているジョン・モイニハン氏は、データの保護は現在、ITの最重要課題となっており、技術的および非技術的な要素を含む包括的なアプローチで取り組まなければならないと語る。「情報セキュリティ対策に1つ穴があると、データガバナンス構造全体が損なわれる恐れがある」
重要な機密データの保護は、多くの企業で優先的な取り組みと位置づけられている。Information Security誌の今年の読者調査でも7割近くが今年、データ保護にかける時間を増やすと答えており、約6割が、データの削除および保存プロセスの構築を重要視している。
データ漏えいの告知を義務付ける法律や、Payment Card Industry Data Security Standard(PCI DSS:PCIデータセキュリティ基準)などの業界基準、HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などのプライバシー規制を背景に、データ保護への関心が高まっていると、業界専門家は見ている。世界各国のデータプライバシー法も、こうした関心の高まりに一役買っていると、ガートナーのリサーチ担当副社長、エリック・ウェレット氏は語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
医療機関のサイバーセキュリティー強化へ ランサムウエア攻撃で診療への長期影響リスク
-
2
摩擦を式にする――「空気」を経営会議の議題に変える、組織摩擦係数の読み方
-
3
5年で辞める予定の元数学青年が「しなやかな心とぶれない軸」でCISOへ - 富士通 太田氏
-
4
第1回 なぜ今「学び」が求められているのか
-
5
子供の夢をYouTuberからホワイトハッカーに! 具現化を進めるCISO - GMO 牧田氏
-
6
「大企業は一朝一夕には変わらない」 NTTデータ冨安寛氏がAI時代に重視する原理原則
-
7
独立社外取締役の役割、CEO選解任が最重要 日本取締役協会の冨山和彦会長が講演
-
8
「仕方ないインシデント」まで全力を尽くせるか - さくらインターネット 江草氏
-
9
「対策している」と「守れている」は違う - 防御力を経営に見せる富士通のサイバーセキュリティ戦略
-
10
Agentic AI前提でセキュリティを作り直す - Sansan 鴨志田氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー