フリーアドレスの座席を自動割り当て コクヨがシステム化「議論」などの目的に応じて

フリーアドレス制度を採用している企業向けに、コクヨオフィスシステムは座席割り当てシステムを発売する。座席をランダムに変更することで、業務効率の改善やコミュニケーションの活性化が見込める。

» 2009年02月27日 14時37分 公開
[ITmedia]

 コクヨグループのコクヨオフィスシステムは2月27日、座席を固定しないフリーアドレス制度を採用する企業向けに、社員の業務目的と利用時間から座席を割り当てるシステムを3月2日から販売すると発表した。

 発売するのは座席割り当てシステム「OfficeDARTS」。これは個人の座席を無作為に割り当てるもので、従業員同士のコミュニケーションの促進や業務内容に応じたコラボレーションの活性化につながるという。

OfficeDARTSのイメージ OfficeDARTSのイメージ(出典:コクヨオフィスシステム)

 専用の端末機器にIDカードなどの識別情報を入力し、「集中」「議論」「発想」など業務に関連した項目を選ぶと、目的に見合った座席を取得し、その座席での作業時間(30分〜2時間)を割り当てる。特定の場所に座席を集約させることも可能で、人が少ない夜間などに電気代を節約できる。

 サーバ側のシステムの動作環境はCPUが「Pentium 4/2GHz」以上、メモリが512Mバイト以上、HDDが40Gバイト以上、OSが「SUSE Linux Enterprise Server 10」および「Microsoft Windows Server 2003」、アプリケーションサーバが「IBM WebSphere sMash V1.0」以降。クライアント端末側の動作環境はOSが「Windows XP(日本語版)」、Webブラウザが「Internet Explorer 6.0」以降。

 価格は利用人数が50人、サーバを1台稼働させる場合で176万4000円。端末機器やサーバの費用は別途必要。2009年度に5000万円の売り上げを目指す。

 フリーアドレスは、社員が無線LANやノートPCを使って、空いている机で仕事をする業務形態。書類などは共有のキャビネットに保管し、従業員の指定席を作らない。オフィス面積の有効活用ができるほか、業務効率の改善にもつながるとして、国内では日本HPなどが採用している。

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