先週、ワシントンD.C.で開催された「Teradata PARTNERS 2009」でカナダの著名テクノロジーリサーチャー/コンサルタントであるドン・タプスコット氏がゲスト講演を行った。
Teradata PARTNERSは、今年で開催24回を数える歴史あるユーザーグループ主催のカンファレンスだ。220以上のセッションが用意されているが、そのうち約70はユーザー企業によるもので、日本からもJCB、ふくおかフィナンシャルグループ、京王百貨店、および楽天が選ばれ、その先進事例を紹介している。
タプスコット氏は、「デジタル・エコノミー」「ウィキノミクス」など、テクノロジーがもたらしたパラダイムシフトを的確にまとめ上げたベストセラーの著者として知られている。「ネット世代、人材、そして、マーケティングの変革」というタイトルが掲げられたPARTNERSのゲスト講演は、彼の最新の著作である「Grown Up Digital」に基づいたものだ。なお、本書は「デジタルネイティブが世界を変える」(翔泳社刊)として本稿筆者の栗原潔が翻訳している。
ネット世代と呼ばれる若い世代の動向と社会への影響について、同氏はプロジェクト予算400万ドルを投資して世界12カ国(日本も含む)で1万人以上の若者たちを対象に調査した。本書はその結果をまとめたものだ。PARTNERSでは、その中から特に人材開発とマーケティングにフォーカスして講演が行われた。
タプスコット氏はまず、ネット世代の定義から講演を始めた。
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