良いサービスや技術を持っていれば必ずしも事業が成功するとは限らない。成功を収め、さらには経営を継続するために不可欠な4つのポイントを紹介する。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
あなたは、新しく会社を起こしたり、新規事業を始めようとしたりするときに、どのような点に気を付けて考えるでしょうか。もうかりそうだから、流行っているから、将来性がありそうだから、今の技術が生かせそうだから、などいろいろあるでしょう。
重々承知していることと思いますが、事業を起こすのは大変なことです。ましてや、継続していくことは並大抵の苦労ではありません。わたしの友人の社長が話していましたが、経営できる人と経営し続けられる人は違うのです。たまたま良いサービスや技術を持っていた場合、経営はできてしまいます。しかし、それを継続、発展させていくには、商品力だけでなく、経営力や人間力、ビジョンが必要になってきます。
では、経営し続けられる経営者になるためにはどうすれば良いのでしょうか。初めに考えてもらいたいことが4つあります。これをわたしは事業成功のための4ウィンドウ(4つの窓)と呼んでいます。
1つ目の窓は「情熱の窓」です。寝食を忘れて没頭してしまうくらい、情熱的に取り組める事業かどうかということです。新しい事業を始めると、シャワーのように次から次へと問題や困難が降り注いできます。それを乗り越えて事業を成功させるために、情熱を注げるビジネスかどうか、ぜひ確認してください。
2つ目は「経済の窓」です。要するに、もうかる事業かどうかということです。いくらきれいごとを言っても、利益を上げなければ会社はつぶれてしまいます。もちろん、すぐに収益には結び付かない、戦略的赤字が発生する事業もありますが、これもいずれはもうかることが想定されているのです。中小零細企業は、決してお金に余裕があるわけではありません。早期黒字化が実現できるかどうかをよく分析して下さい。
3つ目は「貢献の窓」です。ビジネスはお客さまあってこそ成り立つものです。本当に人の役に立つ事業か、どんな人たちにどう役に立つのか、具体的に確認してください。これを分析していくと、自然とターゲットが明確になるという副次的効果も生まれます。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授