三菱商事は7月1日、子会社である香港のDGAを通じて、香港の電力会社CLP、タイの大手IPP会社であるEGCOと共同で、発電出力7万3000キロワットの太陽光発電所をタイのロッブリ県に建設すると発表した。
三菱商事は7月1日、100%子会社である香港のダイヤモンドジェネレーティングアジア(DGA)を通じて、香港の電力会社CLPホールディングス(CLP)、タイの大手IPP(独立系発電事業)会社であるエレクトリシティジェネレーティング(EGCO)と共同で、世界最大級となる発電出力7万3000キロワットの太陽光発電所をタイのロッブリ県に建設すると発表した。
DGA、CLP、EGCOの3社が均等出資で設立したナチュラルエナジーデベロップメント(NED)が事業主体となって太陽光発電所を建設、発電した電力の全量をタイの電力公社であるEGATに25年にわたって売電する。納入する太陽電池モジュールや周辺システム、ならびに建設を受注したのはシャープで、7月中に着工し、2011年末までに運転開始する予定。シャープによると、高温時の温度特性が結晶系太陽電池よりも優れている薄膜系太陽電池の方が年間平均気温の高い同国には適していると評価され、薄膜系太陽電池の量産実績を持つ同社が選ばれたという。
なお、総事業費約220億円の太陽光発電所建設に当たって、NEDはシャープ、イタリアン−タイデベロップメント、イタルタイエンジニアリングの3社とコンソーシアムを結成するとともにECP(設計・調達・建設)契約を締結。アジア開発銀行やタイ商業銀行とは融資契約を締結している。
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