中国電力とNECは7月6日、中国電力エネルギア総合研究所構内で分散型電源用転送遮断システムのフィールド試験を開始したと発表した。
中国電力と日本電気(NEC)は7月6日、中国電力エネルギア総合研究所構内で分散型電源用転送遮断システムのフィールド試験を開始したと発表した。
同システムは、電力会社の配電線が事故などによって停電したときに、家庭用太陽光発電システムなどの分散型電源が単独運転状態となって電気が配電線に逆潮流されないように、分散型電源と配電線との通電を遮断するためのもの。遮断指令を受け取って分散型電源と配電線との通電を遮断する受信装置(子機)、受信装置に遮断指令を出す伝送装置(親機)、伝送装置に変電所の遮断器の開閉情報(送電/停電情報)などを送る変電所情報提供装置で構成され、親機−子機間の遮断指令の通信には、電力線を通信回線として利用するPLCが利用される。
フィールド試験では、エネルギア総合研究所構内に変電所情報提供装置、親機、中継装置、子機などが設置され、実用化に向けた耐環境性能や長期動作安定性などを確認・検証する。フィールド試験期間は約2年間で、両社は2012年度に同システムを実用化したいとしている。
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明治学院大学 経済学部准教授