未来を創るリーダーが持つべき10のスキル：海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点（3/8 ページ）

[ITmedia]

　『未来学者は、「予測のスイート・スポット」である10年後を見る事を好みます。10年という期間は、ほとんどの「計画期間」を上回り、「現在の雑音では目に見えない明確なパターン」を示すには十分な長さであり、予測がサイエンス・フィクションと見なされてしまうほど遠すぎる未来でもありません。その中で、この数年のうちに、「共有価値で固く結ばれた人々」の物理的で仮想的分散が進むことが予測されています。このような未来を形作る分散には次のような種類があります。

気候変動による分散

ニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナが原因で住民が米国中に分散したように、気象現象により人口が散り散りになってしまいます。世界の気候変動が、次の10年間以降に影を落とすことになるでしょう。

地方から都市部への移動

地方から都市部へ移動してくると、特に子供は周りに置いて行かれてしまう可能性があります。このような都市部への移動は中国、インド、アフリカで最も顕著です。

生物学的分散

同じ病気と闘っている人など、同じ生物学的問題を抱えている人が、強力な支援グループとなって分散し始めています。

　社会に多大な影響を与える力にはほかに、政府、マーケットそして人々の複雑な繋がり、気候と環境、医療格差と良く似た貧富の格差、そして食糧生産と配給をめぐる争いなどがあります。

　従来のリーダーシップ・スキルの中には来る問題やチャンスに不適切なものがある一方で、中には次のような重要なものもあります。