ジレンマを弾く力
『ジレンマを抱えても解決策を得る事は出来ません。ジレンマを扱う最善の方法は、ジレンマを弾き、隠れたほかのチャンスを見つける事です。これは問題解決に長けたリーダーの性質に反するものです。よって、リーダーはまず、ジレンマは解決困難なものであること、そしてそのため、希望を見つけるために希望がないことを受け入れなければなりません。これは、多くのリーダーにとって大きな課題です。
例えば、ディズニー社は、オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドのアトラクションに並ぶ長蛇の列というジレンマに対し何も手を打つことができませんでした。そこで、この解決不可能な問題を活用する為に、ディズニーは長蛇の列に並ぶことをゲストが楽しめるものに変えたのです。現在、並んでいるゲストが楽しめるようビデオを流しています。また、パル・ミッキーというミッキー・マウスのぬいぐるみも並んでいる子供たちを楽しませるもう1つのアイデアでした。パル・ミッキーとは、鼻にセンサーが取り付けてあり、ゲストに待ち時間の短いアトラクションやショー、エキシビションなどを教えてくれるぬいぐるみです。このようにジレンマを弾く時のコツは、本当のジレンマと解決可能な問題とを区別することです。本当のジレンマを特定出来たら、状況を理解し、設定し見直すことが大切です』
ジレンマを抱えた時、リーダーはそれを分析し、そこに隠れたほかのチャンスを伺い知る事も重要なスキルであるということです。それを実現するためには何が本当のジレンマなのかを正確に見極める事が大切です。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授