未来を創るリーダーが持つべき10のスキル：海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点（8/8 ページ）

[ITmedia]

生物学的共感

　『ライフサイエンスやバイオロジーは、将来の経済発展の大部分を促進します。重大な変化は、生物学的および有機的考え方から発生します。生物学的共感とは、システム上の天然要素すべてを尊重することを意味します。未来のリーダーは、避けられない「変化の連鎖」などの自然界の重要なライフサイクルを尊重しなければなりません。人間は自然の一部であり、人間の行動は自然のサイクルに直接影響を与えます。よって、未来のリーダーは「自然の側から」世界を見る必要があります。生物学的共感を確立するためには、自分の行動が持つ「生態学的影響」を学ぶことが必要です。また、そうすることで、商業的応用ができるようになります。例えば、ある建築家たちは、「アリ塚の空気の流れの原理」を真似た建物をアフリカに建築しています。これにより、費用の高いエアコンを使う必要性をなくすことができます』

どんなに科学技術が進歩しても、高度な文明を築き上げても、人間は大自然の一部でしかありません。だからリーダーとなるべき人は常に、自然に目を向けてその世界からビジネスチャンスを考えていかねばなりません。

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この本の詳細

• 著者：ボブ・ヨハンセンは、非営利研究組織であるInstitute For the Futureの最優秀フェローであり、前代表者です。「Get There Early: Sensing the Future to Compete in the Present」など8冊の著書があります。
• ページ数　194ページ
• 出版社および発売日　Berrett-Koehler Publishers（2009年5月）
• 言語　英語
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プロフィール：鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

経営コンサルタント（ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター）。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上（1400案件以上）の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。