海外ベストセラー『構え、撃て、狙え!』では、斬新なアイデアを数億ドルのビジネスに変える方法や、賢い起業家がセールスに焦点を当てている理由などが分かる。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
本書から学べること
ビジネスマンとして、また著者として素晴らしい成功を収めている大富豪、マイケル・マスターソンには、起業家の新人にアドバイスするだけの資質が間違いなくあります。彼の成し遂げた偉業には目を見張るものがあります。また、彼の熱意や取り組みは多くの人々に影響を与えています。
「製品やサービスを微調整し終わるまで待ってはいけない」「考える前に動け」「狙う前に撃て」「完璧かどうかは気にするな。市場に出せ」など、マスターソンの唱える基本的理念は筋の通ったものと言えます。マスターソンは、キャリアを始めたばかりのころ、製品を売ることに集中するのではなく、広告を細かいところまで調節することばかりに時間をかけていました。
この苦い経験を基に、自身の著書を通じて読者の方に有益なレッスンを提供しているのです。ただ、1つ問題なのは、マスターソンでも(マスターソンだけでなくほかの誰でも)、あなたに才能ややる気を与えることはできないということです。しかし、あなたに能力や意欲があるならば、本書はあなたのビジネスの可能性を最後の一滴まで絞り出すための手助けになると思います。
著名な成功した起業家であり、多くの書籍やマーケティングのニュースレターで知られるマイケル・マスターソンの近著『Ready、Fire、Aim!』をご紹介します。起業ビジネスの真髄を学びましょう。
マスターソンは、起業ビジネスは4つの段階を経て成長していくものであるとしています。
『起業ビジネスは、扱う製品やサービスに関係なく明確な成長期間を経て大きくなっていきます。段階には「幼年期(0から100万ドルの収益)」「少年期(100万ドルから1000万ドル)」「青年期(1000万ドルから5000万ドル)」そして「成人期(5000万ドルから1億ドル以上)」の4段階あり、それぞれの段階特有の難しさ、課題、可能性があります。難しいのは、自分のビジネスが今どの段階にいるのか、次の段階に行くためには何が必要なのか、そしてどうしたら次の段階へ行けるのか見極めることです』
ビジネスの規模を「幼年→少年→青年→成人」と擬人化して表現しています。ビジネスに大切なポイントは、次の段階へと成長していくための正確な判断力・洞察力であると述べています。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授