著者の言う、近い将来求められる10個のスキルとは次のとおりです。(編注:ここでは5つを紹介します)
作り手の本能
『優れたリーダーは現状をより良くしたいと考えます。彼らは成長を促進させることを好み、「皆で作るリーダーシップ」を信条としています。また、物をいじり、それがどう動くのか学び、そしてそれを改善しようとする性向を生まれながらに持っています。作り手の本能は、新しい製品やコンセプトが研究開発研究室だけでなく至るところで誕生し、オーダーメードやパーソナライズが標準となるような混乱期に正に適しています。このような究極の不確実性による不安を呼ぶ時期は多くの人々を圧倒するため、人は風当たりが強いと感じてしまいます。しかし、それと同時に作り手の本能を持ったリーダーに活力を与えます。作り手の本能を持つリーダーは不確実性による動揺を未凍結のチャンスと認識します。ただ自分の運命に委縮したり心配したり不満を抱いたりするのではなく、作り手の本能を持つリーダーは複雑な状況を自分達にとって有利に働かせるために、問題に熱心に取り組むことが出来ます≫
明確にする力
『世界がより混乱するにつれ、人は現代社会を明確にし、未来を描く事のできるリーダーを求めます。リーダーとは、矛盾する事実や意見を断ち切り、自分の組織を将来成功させるための実現可能な道を作り出す事ができる人を指します。リーダーは前向きな態度を取り、希望を常に持ち、周りの人を妨害する障害物に積極的に取り組んでいきます。明確にする力は簡単に身につけられるものではありません。身につけるには規律と決意、自己認識、順応性そして積極的な関与が求められます。洞察力のあるリーダーは、明確にする力を惑わし、自分達の進む道を歪める可能性のある固定概念にとらわれることはありません。
ビジネスでは、明確にすることは、組織が目指すものおよびそれを達成する方法を示す「戦略的意図」です。多くの企業は、コロンビア大学ビジネス・スクールのウィリー・ピーターソンが「成功への命題(Winning Proposition)」と名付けたステートメントとともに明確にする力を示しています。例えば、ブランド確立企業であるオグルビィ・アンド・メイザー社は「ブランドを高く評価する人のための最高のブランド」というスローガンを掲げています』
何事においても、先陣を切って進んでいくことがリーダーシップに求められることであるということです。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授