部下が失敗をしたときにどんな対応をとっているだろう。以下に当てはまるものはあるだろうか。
と怒鳴る。当てはまるものがあるだろうか。察しのとおり、これはもちろん悪い例である。このようなことをしていたら、部下も自分も同じ失敗を繰り返し、組織として成果を残すことはできないだろう。
部下が失敗をした場合、次のような対応をとるべきである。
<良い例>
失敗したいと思って失敗する人は1人もいない。何かしらその失敗が起こる原因があるはずである。その原因を突き止めなければ、同じことを繰り返すだけである。
まずは、失敗をおかしたことによって迷惑を被った人に焦点を当てる。X君の場合、クライアントのHさんがどんな状況になったかを考えさせる。
「商品が届かなかったHさんはどうなったと思う?」
次に、失敗した理由について部下に分析させるのだが、ここでは「真の原因」を探ることが大切である。X君の場合、提案書を作らなければいけなくなったということは真の原因ではない。急な提案書を作るということが起きても、約束を忘れないような仕組みがないことが問題である。
その失敗を繰り返さないためにどうすべきか。X君の場合、例えば、その日にやるべきことをメモしてわかるところに張っておく、メールで知らせる機能を利用するなど、対策を講じる。
そして部下が失敗を認識したら、それについては二度と口をしてはいけない。失敗した本人が反省したならば、それを繰り返し言うようなことはしない。最後に、「今回の失敗を今後に生かしてほしい。期待しているよ」と将来に生かすメッセージを言えたら最高である。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授