ロジカルに話すためには、ロジカルに考えることが必要。たくさんの情報から結論を導き出す場合は、表をつくると整理しやすい。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
今現在、あなた自身はどれほどロジカルな話し方ができているでしょうか? 早速チェックしてみましょう。
<課題>
あなたの会社に新たなパソコンを購入することになり、A社、B社、C社からの売り込みがきています。次に挙げる条件を考慮し、最終的に購入すべきパソコンはいずれのメーカーのものかというあなたなりの結論を、理由を交えて、30秒ほどで上司に報告してください。(考える時間 5分)
<条件>
(1)価格は、A社のものはB社に比べ1万円安く、C社のものはB社に比べ2万円高い。
(2)故障のリスクはA社製が最も高い。
(3)性能が我が社の作業に適しているのは、A社とB社のものである。
(4)待機電力消費率はA社、C社が高く、B社は低い。
(5)デザインや軽さの面でいえば、A社が最もよいが、実務には関係がない。
(6)仕事上、取引があるのはB社とC社で、A社はない。
「模範解答」は以下です。解答を見る前に、まずは自分なりの報告を組み立て、紙に書き出した上で、どこか違うかチェックしてみてください。
<模範解答>
購入すべきはB社製であると考えます。理由は3つです。1つめは、性能面です。我が社の実務に適した仕様であり、故障が少ないこと。2つめは、コスト面です。価格も3社のなかでは平均的で、待機電力も低く抑えられること。3つめは、わが社の取引先でもあること。よって、B社のものを購入すべきと考えます。
いかがでしたか? 「B社製にすべき」との結論には達したでしょうか? また(1)から(6)の条件のうち、いくつの要素を盛り込めていたでしょうか?
3つ以上が「合格」、2つ以下は「あまりロジカルではない」ということになります。もちろん「B社製にすべき」との結論に達せなかった、5分でできなかった人も「要トレーニング」です。
ロジカルに話すためには、その前にロジカルに考える必要があります。 この例題のように、情報がたくさんあり、結論を導き出さないといけない場合は表をつくると、整理しやすいでしょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授