食べるものを制限する代わりに食べ方に気を付ける。食生活を変えた人だけが知ることのできる見た目が変わらない世界とは。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。
「健康マニアな人の中では常識かもしれないんですけど、食べる順番を変えるだけで痩せるって、僕、最近知ったんですよ。でも、僕みたいな仕事一筋のビジネスマンっていっぱいいると思うんです。だけど、本当は、そういう人たちにこそ食の知識って必要じゃないですか。そういう人たちに届くように書いてほしいんです」
これまで数々のベストセラーを世に送り出しながらも、食や健康に関する書籍を担当するのは初めて、という担当者からの声掛けで、拙書「10年後も見た目が変わらない食べ方のルール」がPHP新書より刊行される運びとなりました。
「この基本を知るだけで、あなたの容姿、脳の働き、人生までが劇的に変わる!」
帯に書かれたこの言葉を最初に見たとき、一瞬、「ちょっと大げさではないだろうか」とドキッとした後、これまで出会ってきたクライアントのことを思い出し、「間違いのない事実」とすぐに思い直したものです。
「ただでさえ忙しいのに、食事になんて気を向けていられないよ」と口にするビジネスマンは少なくありません。第一、10年後も今と見た目が変わらない自分でいることが、ビジネスマンとしてのキャリアにどのようなメリットをもたらすのかなんて、普段はあまり考えないものです。ただ、メリットに感じることは人それぞれだとしても、デメリットになることは何もない、というのは誰にでも共通して言えるはずです。
恥ずかしながら栄養士になる以前、私には今より25キログラムも太っていた時代がありました。正直に申告すると、栄養士になった後も10キログラム以上太ってしまったことがあります。見た目で評価は変わる……そのことを身をもって体験した者のひとりです。同時に、体重だけを切り取ってみて「太っているからダメ」「痩せているから良い」という短絡的なものではないことも痛感しました。体重計が教えてくれる食生活の通信簿は、見た目という一点にとどまらず、多面的な影響をもたらしました。
現状において太っているからいけないわけではなかったのです。自分にとっての適正体重よりも太るような食べ方をし続けることがいけなかったのです。なぜならば、それは、老化を促進させる食べ方とイコール(=)になるから。また、脂肪をどんどん蓄積するような不健康な食べ方をしているのに、臓器のひとつである脳だけが健康でパフォーマンスよく動けるわけもありません。脳が正常に機能しなくなれば、メンタル面も負の要素を引き受けることになります。
ビジネスマンの多くは、「仕事」と「食」を切り離して考えます。仕事が忙しいとすぐに食事なんて二の次になるし、仕事のストレスがたまれば暴飲暴食をすることもあります。それがどれほど仕事の効率を下げていたのか、いかに良質な睡眠や体が楽に動く感覚を奪っていたのか、を知るのは、食生活を変えた人だけが知ることのできる世界です。
その好循環サイクルに入るいろはを、本書では実例とともに伝えています。ただ、本書が一般的な健康本と異なるのは、極端な食事制限や食事法ではないということ。基本中の基本であり、学生時代、家庭科の授業で習ったことの復習とも言えるようなこともあります。でも、かつては学ぶことがなかった、「疲れを見せたくない人の“これだけは”ルール」「外食術」「休日を台無しにしないお酒の飲み方」など、大人になったわれわれに必要なスキルについても言及し、今の生活スタイルを変えずにできることを提案しています。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授