「いいひと疲れ」「任せられない症候群」など頑張りどころを間違っている一方で、飄々とチームを率いて好業績を叩き出している部署がある。その差は、何なのか?
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。
「部下が、何度言っても、動いてくれない」「相談に来た部下に親身にアドバイスしたのに、実行されない」「成功事例を一緒に作ってあげたのに、それが次に生かされない」「AくんとBさん、それぞれが相談・クレームしてくることが違う」「徹夜で練って発表したら、部下が白けムード……」「部下はさっさと帰宅するのに、上司の自分の仕事が終わらない……」
上司の悩みは尽きませんね。
私は現在、株式会社 経営者JPという経営層・リーダー層に特化した人材コンサルティング会社で、経営者の人材・組織戦略顧問を務めながら、これまでに8000人超の経営者・経営幹部の方々と会ってきました。
その中で、「頑張っているのに、笛吹けど踊らずで、業績がなかなか上がらなくて。どうしたらいいのでしょう?」「裏でいろいろとケア、サポートしているのに、部下はそんな自分の苦労を露知らず。気楽なもんです」などといった悩みを日々、聞き続けてきました。
今回、そんな上司・リーダーの皆さまの日々のマネジメントの一助となればと、本書を書きました。「いいひと疲れ」「任せられない症候群」など頑張りどころを間違っている上司が多くいる一方で、飄々とチームを率いて好業績を叩き出しているマネジャーが、隣の部署や取引先にませんか。その差は、何なのでしょう?
本書は一貫して上司の立場・目線から書かれています。(ですから、この本は、部下には決して読ませないでください!)
この本で提案するのは、
というようなもので、従来の概念とは一見逆に思えるようなことが多く登場しています。これらは決して、奇をてらったものではなく、あなたが上司・リーダーとしてさらによりよくチームを率い成功するための方法論であることを、本書を読み進めるうちに徐々に理解できるはずです。
本書では、
「いいひとマネジメント」=上司・リーダーである自分が、部下や周囲の人たちの尻拭いばかりに振り回され、チームとしての成功もおぼつかず、目の前の仕事で精一杯のため自分自身の仕事力や役割をUPさせる機会など到底得られないマネジメント状況
「ずるいマネジメント」=上司・リーダーである自分以上に、部下や周囲の人たちが頑張って働いてくれる、うまく動いてくれることで、チームとしての成功を効果的に導き、自分自身の仕事力や役割もUPさせるマネジメント法
と定義し、その違いや具体的な動き方、考え方、処方箋について紹介しています。原理原則から多数のケース紹介、問題部下の対処、また上司であるあなた自身のメンテナンス法までを網羅した、過去には類書のない一冊となっていると思います。
内容から少しだけ事例を紹介しましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授