優秀な社員が定着し、生産性アップ! 1000社以上で成果を出した人事評価の鉄則とは!?
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
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企業の経営者やマネジャーにとって、いい人材を採用し、定着させ、育て上げることは、将来的に企業の死活問題になりかねない最重要事項の1つといえます。
人材の流動化が加速する現代、企業には「人事への投資」が必要不可欠です。その上で、「個々の労働者の生産性をいかに上げていくか」という視点が、今後の企業経営のカギになると考えます。そのための妙薬が、「人事評価制度」の刷新です。
人事評価と会社の成長の間には距離を感じるかもしれませんが、私は以前勤めていた会社を、人事を通じて数十人から500人規模の会社に成長させた経験があります。その経験をベースに、独自の人事評価制度を開発し、中小・ベンチャー企業の人事評価制度の構築や運用を担う「あしたのチーム」社を設立しました。評価制度を一新することで社風や仕事の進め方にも変化が生じ、その結果、社員が長く働いてくれるようになり、また会社の生産性アップにもつながった例は枚挙にいとまがありません。
にもかかわらず「人事評価」を軽視し、高い能力を持った社員を会社に定着させられないまま、何ら対応策を講じていない経営者も少なくないのが現実です。こういった「人が辞めていく会社」には、例えば以下のような特徴があります。
1、社員を甘やかし、褒めてばかりいる
2、中途入社の社員に、前職と同じ給与を保証している
3、「結果」だけで社員を評価する
4、社員が遅くまで一生懸命に働いている
ドキッとされた方、詳しくは拙著『人が辞めない会社がやっている「すごい」人事評価』(アスコム)をご覧ください。上記以外にも「人が辞めていく会社」にはいくつか特徴があります。
それでは、「人が定着する会社」にするための人事評価とは、どんなメソッドなのかを紹介していきましょう。
私たち「あしたのチーム」社が実践している人事評価制度では、MBO(Management By Objectives=目標管理制度)とコンピテンシー(行動評価)という2つの評価軸を設けています。
MBOは、従来の成果主義に近いものです。「過去から現在までの業績から算出する数字」に対する評価基準です。
コンピテンシーは、社員一人一人と評価者が面談した上で「行動目標」を決め、その達成度によって評価していきます。MBOが実績指向であるのに対し、コンピテンシーは未来指向の評価基準といえます。
このMBOとコンピテンシーの2つを組み合わせれば、本当の意味での「フェア・バリュー(本当の価値)による評価」が可能となります。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授