利用している藻類は栄養を豊富に含み、宇宙のような閉鎖的な空間でも光や水で容易に栽培できる可能性が期待される。
ミドリムシ由来の健康食品を手掛けるバイオベンチャーのユーグレナは29日、同社が培養する藻類を食材に利用した「宇宙に最も近いラーメン」の試食会を東京都内で開いた。UNCHI(ウンチ)が運営する大阪の人気ラーメン店「人類みな麺類」とコラボレーション。利用している藻類は栄養を豊富に含み、宇宙のような閉鎖的な空間でも光や水で容易に栽培できる可能性が期待される。期間限定で販売し、改良を加えて将来的に宇宙で初めてラーメン屋が提供するラーメンになることを目指す。
「宇宙に最も近いラーメン」の特徴である緑色の麺には、59種類の栄養素が含まれる「石垣島ユーグレナ」と、葉緑素の含有量の高い「ヤエヤマクロレラ」を小麦粉に練り込んだ。また、スープに使われている「オーランチオキトリウム」は、細胞重量の20%近くがドコサヘキサエン酸(DHA)で占められており、宇宙生活で不足する魚類含有の必須脂肪酸を効率的に供給できると期待される。
「一杯食べれば、1日に必要なビタミンDやビタミンB12などの栄養素を摂取できる。動物由来の原料を一切使わないのでビーガンの食生活を送る人にも食べやすい」(ユーグレナ生産技術研究所の堀内真展氏)という。
宇宙に最も近いラーメンの価格は1092円。24〜25日に名古屋市内の「人類みな麺類」の店舗で1300食限定で販売したところ完売。28〜29日に東京本店(東京都渋谷区)で販売したが、「名古屋からわざわざ東京に食べにくる人もいたほど。今までにない麺ののど越しや、スープの風味が支持されているようだ」(UNCHIの松村貴大代表取締役)。
2月4〜5日には大阪の店舗(大阪市淀川区)でも1700食限定で販売を予定する。松村氏は「火星にラーメン屋を開く」と意気込み、今後は改良を加えて「宇宙に最も近いラーメン」を常設メニューとしての販売も検討する。
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