エアバスは、燃料電池を使って水素を電気に変換し、モーターを回して飛行させる技術を確立させたい考えで、モーターに強い東芝を提携先に選んだ。2035年に水素航空機の実用化を目指す。
東芝と欧州航空機大手エアバスは16日、水素航空機の開発に向け、超電導モーター技術の共同研究で提携すると発表した。エアバスは、燃料電池を使って水素を電気に変換し、モーターを回して飛行させる技術を確立させたい考えで、モーターに強い東芝を提携先に選んだ。2035年に水素航空機の実用化を目指す。
航空機の脱炭素化に向けて、東芝子会社、東芝エネルギーシステムズは19年から超電導モーターの開発を開始。22年に同等の出力のモーターと比べ、10分の1以下の軽量・小型化した超電導モーターを開発した。
エアバスの子会社、エアバス・アップネクストとの共同研究で、中長距離に対応できる2メガワットのモーターの開発を目指す。
東芝との提携理由について、エアバスのグゼゴルツ・オムバッハシニアバイスプレジデントは16日に東京都内で開いた記者会見で「超電導モーターや発電の分野の世界的なリーダーで、勝てる技術を作れると思った」と述べた。
水素航空機は水素を燃焼させて飛行させる方式もある。エアバスは水素航空機の実用化に向けて、川崎重工業や関西エアポートとも連携している。
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