高所作業車のクレーンのような「ブーム」の先端に取り付け遠隔操作するタイプで、アニメから抜け出てきたような外見。手掛けるベンチャー企業は、最先端のロボット技術の実用化が危険な現場の多い被災地の復興に貢献できると訴えている。
2025年大阪・関西万博で復興庁と経済産業省が行う東日本大震災からの復興をテーマとした展示に、危険な高所作業から人を解放することができる最先端ロボットが登場することが12日、分かった。高所作業車のクレーンのような「ブーム」の先端に取り付け遠隔操作するタイプで、アニメから抜け出てきたような外見。手掛けるベンチャー企業は、最先端のロボット技術の実用化が危険な現場の多い被災地の復興に貢献できると訴えている。
ロボットは「人機(じんき)一体(いったい)」(滋賀県草津市)がJR西日本、日本信号と共同研究開発した「零式(れいしき)人機(じんき)ver.2.0」。
復興庁と経済産業省が5月19〜24日に行う展示「東日本大震災からのよりよい復興(Build Back Better)」のうち、19日を除く5日間に展示する。どのようなデモンストレーションを行うかなどは、これから詳細を詰める。
高所作業車の「ブーム」の先端に人型ロボットの上半身を固定。操作する人は安全な場所に置かれた操縦席から遠隔操作し、みずからは危険な場所に登る必要はない。
ロボットの頭部にあるカメラが写した映像をVRゴーグルで見ながら“ロボット目線”で作業できる。腕の先端にはモノをつかむ「グリッパー」がついているが、作業によって使用するツールを変更することでさまざまな作業へ対応できる。
「零式人機(れいしきじんき)ver.2.0」をベースに開発したロボットは、すでにJR西の架線のメンテナンス現場で実用化されている。(山口暢彦)
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