人工知能(AI)を駆使した自律走行型のロボットで、公道を進んで注文者の自宅などへ料理を運ぶ。
宅配代行大手のウーバーイーツは13日、東京に次いで国内2カ所目となる大阪市でのロボット配送を14日から始めると発表し、導入地区でのデモ走行を報道陣に公開した。人工知能(AI)を駆使した自律走行型のロボットで、公道を進んで注文者の自宅などへ料理を運ぶ。東京では3月、日本橋エリアで導入済みだが、大阪では国内初となる夜間配送に対応する。
ロボットが動きます、ご注意ください」
周囲にそう呼びかけながら動くのは、ウーバーイーツが導入を広げているロボットだ。注文に従い店舗で料理をピックアップし、注文者のもとへ。注文者は専用アプリで開錠し、料理を受け取る。最高時速5.4キロと人の歩く速度に比べやや速いが、デモ走行では信号機が赤の横断歩道の前では正確に止まり、通行人や物にぶつかることもなかった。
ロボットには視認性を高めるためのLED照明や、遠隔監視用の高解像度カメラを4台、障害物を検知する距離測定カメラを3台搭載。障害物があれば止まったり避けたりする。カメラで常時遠隔監視し、救急や警察に連絡する態勢も敷いている。大阪市では午前9時から注文を受け、許認可が下りたため国内初となる午後9時までの夜間注文に対応する。
公道を走るロボット配送としては、今年8月から相鉄グループが大型商業施設「ゆめが丘ソラトス」(横浜市)内や周辺で、楽天グループが今月から東京都内で、運用を始めている。
ウーバーイーツジャパンの中川晋太郎代表は記者会見で、大阪市で導入する理由について「外国人観光客による注文が多い都市」とし、来年開催の大阪・関西万博も見据え、インバウンド(訪日客)対応の必要性を指摘。まずは福島区、北区の一部で複数台の運用から始め、ロボット配送に応じる加盟店を増やすなどしてエリアを広げる。
中川氏は「人手不足を互換する存在として重要性が増す」とも述べ、配達員不足の過疎地での活用に、先行する導入エリアでの知見を生かす考えも示した。(田村慶子)
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