ダイキンが米圧縮機メーカーと合弁会社設立 省エネ性能が高いインバーターを米国で展開

米国で住宅用空調機向け圧縮機で強固な販売・サービス網を持つコープランドを通じて、省エネ性能が高いインバーターを搭載した圧縮機を展開する狙いがある。

» 2024年11月27日 06時11分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 空調メーカー大手のダイキン工業は26日、米圧縮機メーカー、コープランドと合弁会社を米国に設立すると発表した。米国で住宅用空調機向け圧縮機で強固な販売・サービス網を持つコープランドを通じて、省エネ性能が高いインバーターを搭載した圧縮機を展開する狙いがある。

米国で合弁会社を設立するダイキン工業の十河政則会長(右)と米コープランドのロス・シュースター最高経営責任者=26日、東京都中央区(黄金崎元撮影)

 合弁会社にはコープランドが51%、ダイキンが49%を出資する。資本金は約7億5千万円。2025年上期中に事業を開始する。

 合弁の設立について、ダイキンの十河政則会長兼最高経営責任者(CEO)は26日、東京都内で開いた記者会見で「北米市場を当社が得意な環境商品の市場に変えたい」と意気込んだ。

 米国では空調機の省エネ規制が強化される見通し。インバーターは空調機の心臓部でもある圧縮機の無駄な消費電力を削減する機能を持つ。ダイキンはコープランドに環境性能の良いインバーターを搭載した圧縮機を供給し、需要増が見込まれる北米市場で主導権を握りたい考えだ。

 ダイキンの冨田次郎副社長は「27年に現地に工場を設立したい」と話した。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆