ドラレコが検知した事故の衝撃が一定以上の強さの場合、最短1日で全損認定が可能となり、保険金支払いのスピードアップにもつながる。
損害保険大手の東京海上日動火災保険が同社のドライブレコーダー貸与付き自動車保険の契約者を対象に、事故時の保険金支払いを迅速化する新サービスを12月中にも始めることが4日、分かった。ドラレコが検知した事故の衝撃が一定以上の強さの場合、最短1日で全損認定が可能となり、保険金支払いのスピードアップにもつながる。
2017年4月のドラレコ付き自動車保険の提供開始以来、蓄積された事故のデータを元に開発した独自のアルゴリズム(計算手法)を使い、全損事故になるケースの衝撃の大きさを可視化した。ドラレコから送られる事故映像も併せて確認する。従来の手続きで必要な事故調査員の調査を経ずに全損の可否を判定が可能となる。調査員の調査を省略できるため、全損認定にかかる期間は通常の平均1〜2週間から、最短1日に短縮される。
全損認定するような大きな事故の場合、対応できる自動車工場が限られるため遠隔地まで車を運ぶ場合がある。警察による検証もあり、事故調査員の調査と報告書の作成までに時間がかかるケースも多いという。そのため、保険金の支払いも遅くなる傾向にある。
新サービスを利用すれば、契約者は大きな事故に遭遇しても、速やかに保険金を受け取れるようになる。早期に自動車を再び購入することも可能になる。
同社は、ドラレコを通じて蓄積したデータのさらなる利活用も模索。全損事故以外への活用方法についても今後検討する方向だ。(永田岳彦)
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