リーグ優勝は巨人と日本ハムとなったが、今年は上位3球団によるクライマックスシリーズが初めてセ・パ両リーグ共に行われる。人気球団が多く出場するため、プレーオフではプロ野球は盛り上がりを見せる可能性が高いだろう。巨人やソフトバンクといった人気球団が日本一になれば、心理面から不振の個人消費を下支えする援軍になる可能性があるだろう。
サブプライムローン問題への懸念から一部には米国経済の先行きを心配する向きもあるが、米国経済全体でみると、焦げ付き問題がもたらす直接的影響が景気を後退させる可能性は低いだろう。住宅部門の悪化が個人消費全体を失速させる可能性は小さいと考えたい。製造業の在庫調整がほぼ終了し生産が持ち直し局面に入るとみられる。
また、米国では来年は4年に一度の大統領選挙の年だが、ニクソン大統領以降を見てみると共和党の大統領の場合、その前年にFFレートが低下している。そして金融緩和効果もあって大統領選挙の年の経済成長率はしっかりしたものになる傾向がある。今年も結果としてFFレート低下など、この線に沿って動いており、ジンクスは米国景気の先行きに安心感を与えてくれる。
たくもり・あきよし
「景気ウォッチャー調査研究会」委員。過去に「動向把握早期化委員会」委員、「景気動向指数の改善に関する調査研究会」委員などを歴任。著書は「ジンクスで読む日本経済」(東洋経済新報社)など。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授