鈴与、CO2排出量算定シミュレーションシステムを導入 顧客の排出量削減要望に対応

鈴与は、在庫管理システムのデータを利用してCO2排出量を算定する「CO2排出量算定シミュレーションシステム」を導入。顧客の排出量削減要望に応えたサービス提案などを可能にする狙い。

» 2008年01月08日 10時25分 公開
[ITmedia]

 港湾物流大手の鈴与は1月7日、在庫管理システムのデータを利用してCO2排出量を算定する「CO2排出量算定シミュレーションシステム」を導入したと発表した。全国79カ所の倉庫拠点に導入している在庫管理システムと連携し、輸送モードに応じたC02排出量を算定。顧客の排出量削減要望に対応したサービス提案などを可能にする狙い。

 同システムには富士通の「LOMOS/EC」を採用。在庫管理システムの出荷予定データや出荷実績データを活用し、納品先の距離や重量、輸送便などをCO2計算式に当てはめて排出量を計算。輸送モードの変更による排出量の削減効果計算などのシミュレーションを可能にした。

 鈴与ではこれを武器に、トラック輸送に頼っている顧客にモーダルシフトを訴え、鈴与が基盤を置く清水港を利用するメリットを提案していく。

 2006年の改正省エネ法により、特定荷主や特定運送事業者は年度のCO2排出量実績報告と翌年度のCO2排出量削減目標値を提出する必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆