ビジネスの有効性を高めるには、エンタープライズレバレッジを生み出すための取り組みにおける出発点として、まずテクノロジーの有効性を確保することが必要となります。
CIOは、自らの戦略に合致した領域をレバレッジの源泉とするために、まずテクノロジー領域に注目しています(図2左)。企業は、特に自動化やコスト削減といった領域では、情報テクノロジー関連の源泉はすぐに収益逓減点に達すると多くのCIOは指摘します。しかし、2006年以降のCIOの役割は、コスト抑制額を測定することから、ITのビジネスへの影響を実証することへ移行してきたことにより、役割は大きく変化してきたと2006年末に実施したCIOサーベイの結果から読み取れます。
CIOは、プロセスおよびシステムの標準化、統合、そして向上を目的としたイニシアティブを実行することで、テクノロジーレバレッジを企業に適用し続けられると考えています。ビジネスプラクティス(実態)やビジネスプロセスの変更をしないとさらなる成長、サービス改善、またはコスト削減のための方策をCIOが発見できないとき、テクノロジーレバレッジは収益逓減点に近づいています。ビジネスプラクティスやビジネスプロセスを変更するとなると、アジリティ、情報、または、イノベーションなどを組み合わせたより複雑な形態のレバレッジが必要となります(図2右)。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授