三井住友建設は、東京エレクトロン デバイスが提供するリアルタイムデータ圧縮ソリューションを採用、CADや画像データ用のストレージコストおよび運用コストを削減した。
今回採用したのは、Storwize社のリアルタイムデータ圧縮アプライアンスSTN-6000p。導入サポートは東京エレクトロン デバイスが行った。この製品はネットワークに流れるデータをリアルタイムで圧縮する機能を持ち、デジタル容量の縮小とストレージ投資コストを削減させる製品だ。
三井住友建設は、CADデータや工事現場で撮影した写真データなど、急速に増大するデータによって拡大し続けるストレージ費用の低減方法を模索していた。同社担当者によると、ファイルサーバ十数台をNAS1台に一元化した後も、予想以上に早くファイルサーバの空き容量が逼迫し始め、約3年間は持つだろうと考えていたところが、ストレージの運用開始から1年余りで、容量の約70%が埋まってしまったという。
こうした状況に対して、三井住友建設では、当初、古いデータを二次ストレージに移動するILM(情報ライフサイクル管理)のソリューションを検討していたが、コスト面での折り合いがつかないことや、データ移動の自動化が難しくユーザーの協力が必要となったために断念、STN-6000pの導入に至ったという。
導入効果として、同社では、二重化して高信頼性の構成にしたとしても、ディスクを増設するコストの半分で済み、データセンターに新たなラックスペースを確保する必要も発生しなかった。またコスト以外の面でもストレージの負荷を下げる効果も確認できたという。
三井住友建設では2009年3月よりSTN-6000pの本格稼働を開始し、導入前の圧縮率予測を上回る、43%のデータ圧縮を実現している。
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