グローバル化というのは人材の最適化でもある。すべてのものを全世界でリーズナブルなものにしていく、ITも含めた経営システム然り、人事然り。
世界には日本人以外の優秀な人間が山のようにいる。こうした優秀な人材をグローバルに集めてやっていかなければならない時代に、日本人だけでやろうとしても無理がある。日本人しか使えないという社長はもう降りないといけない。米国の会社にはインド人がどこにでもいる。Fortune 500に入る企業のうち300社以上は副社長以上のポジションにインド人が就いてるんじゃないか。
彼らは本当に優秀だし、方法を間違えなければすごい力を発揮する。しかし、こちら側の能力がないと理屈や口上ばかり述べて使いものにならない。日本企業はほとんどインド人スタッフを使えていないのが実情だ。
人材の世界化、システムの世界化、商品コンセプト・開発の世界化……。クラウド・ソーシングを使って、自社の研究開発能力の10倍くらいの能力を発揮しようという時代に入っているのに、日本の企業トップと話していると「それってわれわれの時代には起こりませんよね」なんて言ってくるんだ。
話にならないね。この10年間で経営者が勉強しなければいけなかったことはその前の10年間に比べたら10倍あった。その大半がテクノロジーで、CEOはそれを理解した上で自社に導入すべきか判断できないと経営できない。経営者と経営ツールのミスマッチがいま非常に大きくなっていることが問題だ。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授