クラレ、環境配慮型人工皮革の新生産システムを稼働開始――「クラリーノ」ロゴマークも刷新

クラレは、環境配慮型人工皮革の新生産システム「Clarino Advanced Technology Systems」の量産設備が稼働を開始したと発表した。製造工程の短縮により、従来品比でCO2を約35%、排水量を約70%削減できるという。

» 2009年11月12日 08時00分 公開
[栗田昌宜,環境メディア]

 クラレは11月9日、環境配慮型人工皮革の新生産システム「Clarino Advanced Technology Systems」の量産設備が稼働開始したと発表した。同社は2015年を目標に、人工皮革を製造する岡山工場の全製造工程を新生産システムに切り替える計画。

 また同社は環境配慮型人工皮革の生産開始に合わせて、人工皮革ブランド「クラリーノ」のロゴマークを刷新する。新ロゴマークには環境保全に対する同社の姿勢やブランドの価値・役割を込め、「美しく澄んだ水」をイメージさせるライトグリーンのシンプルなデザインを採用した。

人工皮革ブランド「クラリーノ」の新ロゴマーク(左)と旧ロゴマーク(右) 人工皮革ブランド「クラリーノ」の新ロゴマーク(左)と旧ロゴマーク(右)

 同生産システムでは、同社が独自開発した水溶性ポリマー(エクセバール)を人工皮革では世界で初めて使用。製造工程から有機溶剤の使用をなくしたことで、従来比で99%以上のVOC(揮発性有機化合物)を削減した。また、製造工程を最短で約5分の1に短縮したことにより、従来品比でCO2を約35%、排水量を約70%削減できるようになったという。

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