日本では次のステップとして、小型衛星を低・中高度軌道に打ち上げ送電実験をやろうという構想がある。高度1268キロメートル、軌道周期110分・1日13回地球を回る回帰軌道を使い、送電アンテナは直径13〜18メートル、受電側は半径約5キロメートルの大きなフィールドにレクテナを多数配置して1.3キロワット程度の電力を得ようとする実験。蓄電や放熱などの技術的課題に関する実証実験となる。
狼氏は「(日本が SSPS関連技術で先端を走っているのは)米国が研究を中断していた間もこつこつと研究を重ね技術開発を進めてきた成果」とした上で、「日本の要素技術、特に材料技術・部品技術は極めて優れている。コンポーネントを組み立てる精度・信頼性は世界に冠たるものがあるが、大きなシステム全体をデザインするという能力には欠けている。われわれはなんとかこのレベルを引き上げてSSPSのようなシステムを世界に先駆けて実現したい」と話し、来場者の大きな拍手を浴びていた。
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