国立環境研究所、観測衛星「いぶき」で観測した地球全域のCO2・メタン濃度データを提供開始

環境省、国立環境研究所および宇宙航空研究開発機構は2月16日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が観測した大気中のCO2とメタンの濃度データや雲被覆情報などを2月18日から一般提供開始すると発表した。

» 2010年02月22日 22時22分 公開
[栗田昌宜,環境メディア]

 環境省、国立環境研究所および宇宙航空研究開発機構は2月16日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)が観測した大気中のCO2とメタンの濃度データや雲被覆情報などを2月18日から一般提供開始すると発表した。

 いぶき搭載の主センサーである温室効果ガス観測センサー(TANSO-FTS)によって取得された輝度スペクトルデータを基に解析したCO2とメタンの濃度データに対する初期検証作業が完了したことに伴うもので、国立環境研究所のいぶきデータ提供サイトから、希望する地点、日時のデータをダウンロードできる。また、副センサーである雲・エアロソルセンサー(TANSO-CAI)の地球観測画像データから解析された雲被覆情報(各画素の晴天域信頼確率を示すデータ)も、同サイトからダウンロード可能。

 今後は、データ処理手法をより精密化して解析結果のデータ品質を向上させるとともに、2011年上半期をめどに、月別・地域別のCO2吸収排出量(収支)データも一般提供を開始する予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆