企業間電子商取引向けソフトウェアを提供するGXSは10月26日、都内で記者向けのブリーフィングを開催した。
企業間電子商取引向けソフトウェアを提供するGXSは10月26日、都内で記者向けのブリーフィングを開催し、企業が金融取引ネットワーク管理のプラットフォームとして知られるSWIFTを活用し、さまざまな企業とデータ連携するための新サービスとして「SWIFTサービスビュロー」を開始したと発表した。
SWIFTは、ベルギーで設立された共同組合形式の団体で、209カ国、9000行以上の金融機関、証券会社などが参加し、標準化された金融メッセージなどを取引先と交換するためのプラットフォームを提供している。例えば、取引のある複数の銀行とデータをやりとりしたい企業は、各行と直接システムを接続しなくても、自社システムをSWIFTにつなぐだけで要件を満たせる。
従来、銀行接続には、ファイルフォーマットが限定されているなど標準化の難しさや、運用管理や取引容量といった運用上の制限、支払送金データと請求書を一致させるのが難しいなどの統合インタフェースの問題などがあった。SWIFT接続により、こうした複雑性をアウトソースできるため、業務効率の改善やミスの減少による情報処理の効率性アップが期待できるとしている。SWIFTはグローバルで展開しているシェアド型サービスのため、導入するとすぐに世界のさまざまな企業とデータ連携できるのが特徴だ。
財務の透明性確保が企業に求められる中で、企業は取引銀行との緊密な関係の構築を求めている。このサービスを利用することにより、企業の財務グループは複数の取引銀行のキャッシュポジションを可視化できる。
GXSは米GEをルーツにし、既に4万社と連携しており、SWIFTを取り込んだサービス提供により、企業間取引基盤としての規模をさらに高めた。SWIFT AmericaはGXSの発表文の中で「世界のほとんどの企業が金融機関との安全な統合を必要としており、GXSの参加はSWIFTパートナーネットワークにとって大きな意義がある」と述べている。
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明治学院大学 経済学部准教授