どの職場でも衝突は起こります。衝突には破壊的な衝突があり、あなたや同僚を目標から遠ざけることもありますし、反対に建設的で、創造力、向上、革新、問題解決を促進することのできる衝突も存在します。破壊的な衝突は次のような要素が原因で生まれます。
職場で起こる破壊的な衝突
・従業員に互いに競わせたり、あるいは従業員を悩ませたりするような、計画がきちんと立てられていない業務
・膨大な量の書類を書き上げるなど、面倒な業務
・衝突に上手く対処できないリーダー、あるいは自分の怒りの感情をコントロール出来ない管理職者
・経営陣が決して実践しないことを教える従業員教育
・争いを重視する報酬制度(例えば、文句ばかり言う人が一番良い業務や最高のオフィスを手にできるような制度)
・信頼関係を促進しない企業方針。もし従業員が問題についてはっきりと口にすることが出来ない、あるいは口にしない場合、衝突は大きくなる。
・従業員が他の従業員のミスを責めるような社風
・単純に面倒な存在である、問題を引き起こす従業員。彼らは冷笑とうわさ話の的であり、どう扱えば良いのか誰も分からない。
もちろん、真剣に仕事をやっていたら、ぶつかり合う時だってあると思います。場合によっては、そのくらいの情熱が必要でしょう。しかし、破壊的なぶつかり合いは避けるべきです。とくに管理者の方は、職場でこういった事態が起こっていないか? を定期的にチェックする必要があるでしょう。
衝突を引き起こす人は次のようなタイプに分けられます。
衝突を引き起こすタイプ
・ひっかきまわす人――定期的にゴシップや不確かな情報、評判をばらまく人
・一匹狼――他の人との間に壁を作り、人の話を聞かない。イライラし、他人に耳を貸さず、不満を持っている人
・ゴマすりが上手い人――上司が求めていることなら何でもやり、周りを上手く使い、それによって不信感を生み出す人
・知ったかぶりをする人――自分は何でも知っていると主張する人
・選ばれた人――自分は上司に気に入られていると周りに思わせるような行動を取る人
・水を差す人――前向きな発言を一度もしない人
・「おかゆが熱い」とクレームを付ける客――決して満足することの無い顧客。このタイプの顧客に対応する従業員はイライラし、それによって顧客サービスが不十分だと責められる事がある。
・言い訳ばかり言う従業員――どのようなミスをしても言い訳をする従業員
・泣き言ばかり言う人――決して満足することはなく、常に不満ばかり口にする人
こういった人が問題を引き起こしていますが、残念ながら、こういった人はどこに行っても必ず存在します。ですから、こういった人にどう対策を取るか? というよりも、自分がこういった人にならないよう、普段から気を付ける事です。人間は万能ではありませんので、弱い部分は必ずあるものです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授