炎が燃えるような激しい議論を無理やり消そうとしてはいけない。「炎の中に立つための6つの方法」でその熱に対抗しよう。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
会議の進行役やグループのリーダーを務めている場合、炎が燃えるような激しい議論を常に避けることはできません。著者の組織開発コンサルタントであるラリー・ドレスラは、なぜ白熱した議論を抑えるのではなく促進するべきなのかを説明しています。ドレスラは、白熱した議論の中で冷静さを失わせてしまう個人の「ホットボタン」(過去の経験から作り出された敏感なツボ)をコントロールする方法を提供しています。
また、イライラした時でも有意義な会議ができるよう、激論を呼ぶような問題に対処する6つの方法を教えてくれています。自己啓発書を読む読者にとってはお馴染のアドバイスが載せられているかもしれませんが、実践的な助言や有益なエピソードが紹介されており、要点がきちんと説明されています。職場や遊び場、あるいは家庭でリーダーを務める、あるいはチームに属している全ての人に専門的なアドバイスと訓練方法を提供する本書をお勧めします。
会議とは、組織の中で各スタッフが同じ方向を向き意識を1つにまとめるために話し合う時間です。もちろん、共通の話題をどのように進めて行くかといった段階で、スタッフそれぞれの意見があり、時として、その意見が真っ二つに分かれることもあることでしょう。
最終的なゴールは一緒でも、そこに行きつくまでの歩調をどのように合わせるかということが、違ってしまうのは仕方のないことなのでしょうが、時として、その結果すら不明瞭であったり、また、他人の意見を受け入れる事ができなかったりした場合、その会議はさらにヒートアップして収集のつかない無駄な時間を費やすことになってしまいがちです。
しかし、常にそのようになってしまっている会議では意味がありません。そういう時こそ全員をまとめるリーダーが必要です。統率力を発揮して会議を有意義なものにしていくことが必至であり、そのためにはどのようにするかを常に考えねばなりません。
では、会議のリーダーたるものどのようにすれば全員をまとめることができるのでしょうか?
本著では、そうした会議におけるリーダーの品格とも言える心得について提案をしています。炎上しがちな会議をまとめ有意義な結論を導き出すノウハウはプロジェクトリーダー、そして経営者には必要不可欠な事です。
それでは具体的にどんなことが書かれているか順番に見て行きましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授