わたしも女性社員に正論で木っ端みじんにやられたことがある。上司に正論を言われたら納得するのに、若手に言われると「お前に言われたくない」と思うし、口には絶対出せないが「ましてや女性に言われたくない」と内心思う男性諸氏にも必読の書。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
先見の明がある経営者や賢いリーダーは、職場において女性の活用が急務であることをひしひしと感じていると思います。今の社会情勢が女性の活躍を求めているからです。その理由をわたしは次のように考えます。
1、これから、団塊世代の退職と少子化によって、日本の労働人口が急激に減少する。
2、労働力の確保には、高齢者活用、女性活用、外国人雇用しかない。
3、しかし、わたしを含めた頭の硬くなった高齢者は、若いトップが使いにくい。
4、さらに、日本人は、外国人の雇用には心理的抵抗感が強い。グローバル化が進んでいるとはいえ、オーストラリアのように労働人口の27%を外国人労働者が占める国になるとは思えない。日本人の語学能力もそれなりに要求される。
5、だから、企業は日本の女性を積極的に登用せざるを得なくなる。女性が働きやすい制度に改善され始めている。
さて、こうした環境が整いつつあるなか、肝心の女性たちはどう考えているでしょう。
わたしは、23年間三井物産に勤め、その後2つの会社を経て独立しましたが、「女性の働き方はどうももったいない」と感じていました。男性諸氏は、学生時代を通じて女性たちのほうが優秀で要領がいいことを内心では感じていたでしょう。採用担当者も、採用試験の上位を女性たちが占めることは感じています。
しかし、いざ会社で働き始めると、女性たちは実力を発揮しきれなかったり、自ら萎縮して小さくまとまってしまう傾向があるようです。また、仕事内容や上司に対する不満、キャリア形成に対する不安も多いようです。
年功序列や終身雇用制度は崩れ、会社にしがみついても、自分の口を養っていけるかすら分かりません。もしかしたら会社が倒産するかもしれない。結婚して子どもを産んでも、専業主婦になれる人は少数派です。賢い女性たちは「結婚しても、また働かざるをえないだろう」「もし一生独身だとしたら、キャリアを見直そう」と感じているでしょう。
そこでわたしが提案したいのは「一生働くことを、しっかりと覚悟しよう」ということです。どうせ働かなくてはいけないのなら、楽しく自分の人生のために仕事をしよう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授