忙しい人ほど試してほしい。スキマ時間を有効活用して創造的な時間に変えることができる。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
わたしは、株式会社オトバンクという、オーディオブックを日本中に広げるための会社を経営しています。
オーディオブックとは耳で聴く本。すなわち、プロのナレーターによる本の朗読や講演、オーディオドラマといったものです。近年iPodやWalkmanといった小型の音楽プレーヤ、スマートフォンの普及や、オーディオブックの冊数の増加に伴い、利用者が増えています。当社は、そうしたオーディオブックの制作及び日本最大のオンライン書店FeBeの運営を行っています。
わたしの亡くなった祖父が緑内障で目が不自由だった時の経験を基に、目が不自由な人のために朗読のNPOを作ろうと思い立ったのが創業のきっかけです。実際は、わたし自身が聴覚を使った勉強で大学受験を乗り切ったこともあり、本を音声として読むという需要は全ての方にとってあるのではないかと考え、社会にオーディオブックを届けるインフラとなれるよう、株式会社として創業しました。
創業といっても、複数の仲間と一緒に立ち上げたわけではなく、実際に動くのはわたし1人だったため、いつでもどこでも仕事と勉強ができる状態を作り上げる必要がありました。それが、拙著「ノマド出張仕事術」で書いたノマド仕事術です。
「ノマド」とは、「遊牧民」のこと。移動しながら生活を営み、どこでも自分の生活場所としてしまう遊牧民のように、働く場所を自由に選択するワークスタイルのことです。
最近、ノートPCやwifi、WiMAXなどの通信環境が整ってきたこともあって、かなり普及してきました。ノマド仕事術のポイントは、いつでもどこでも、オフィスと変わらない環境で仕事をすること。
そのために最低限必要なツールは、ノートPC、スマートフォン、クラウドサービスの3つです。ノートPC、スマートフォンに関しては、自分が使いやすいものを購入して使えば良いと思いますが、わたしの場合はLet's noteとiPhoneを使っています。クラウドサービスでは、特にEvernote、Dropboxの2つのサービスを十二分に使いこなせるようになることが、ノマド仕事術を達成するための鍵となります。
Evernoteは、簡単に言えばメモの共有ツールなのですが(特筆すべき機能はたくさんあるのですが、ここでは割愛します)、デスクトップPC、ノートPC、スマートフォンといった仕事で使うツール間でのメモの共有が実にスムーズなので、ストレスなくメモを取ることができます。
一方、Dropboxは、ファイルの共有ツールです。こちらも上記のツールで全て使えますので、作業中のファイルをDropboxフォルダに保存しておけば,全てのツールで共有して使えるようになります。実はこの原稿もそうして書いており、会社のデスクトップPCと、自宅のデスクトップPC、出先で使っているノートPCの3つを使って書いているのです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授