「書き続ける」から生まれた5000社とのビジネスビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/3 ページ)

» 2012年02月09日 08時00分 公開
[平野友朗,ITmedia]
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5000社との取引も「書く」ことから生まれる

 メルマガは1対多数のコミュニケーションであり、1対1の個人メールの延長線上にあります。メルマガの配信通数が1通でも100万通でも、その規模感は相手には分かりません。受け取った人は、1対1のメールのように感じることもあるのです。

 だから、メルマガのなかで相手の心をつかむことができれば、定番として認知されたり、ブランドに対する好意を生み出したり、いざというときに思い出してもらったり、選ばれやすくなるのです。

 独立してもうすぐ10年。いろいろと事業を多角化してきましたが、営業なしで5000社を超える顧客を開拓してきました。やってきたことは、ウェブサイトとメルマガやソーシャルメディアを駆使しただけです。インターネットで選ばれることに焦点を当てて、情報を出すことに専念してきた結果です。

 何か困ったことがある

  ↓

 知っている人のなかから思い出して声をかける

  ↓

 依頼する


 このようなステップが多い業界ならば、相手の頭のなかに存在し続けることが肝です。

 われわれは、知らない人には身構えます。売り込まれることに対しては警戒心が生まれます。でも、すでに知っている人には安心感があります。インターネットを通してコミュニケーションをとったことがあり、これまでに信頼している人、記憶に残っている人に対しては、身構えることはありません。

 いざというときに思い出してもらえるよう存在感を増すためには、情報を出すしかありません。

 情報は、ただやみくもに発信すればいいというわけではありません。すべて目的ありきです。書くことひとつとっても、何のために書くのか。そのためには、どんな媒体に、どんな情報を書いたらいいのか。

 ウェブサイト、ブログ、メール、メルマガ、Facebook、Twitter。媒体ごとに特性がありますし、求められている情報やコミュニケーションの内容は異なります。

 重要なのは、それぞれの媒体の特性を知り、発信する情報をコントロールすることです。このことに気づいて以来、書くことによって多くの「ブランド人」「ブランド企業」を生み出してきました。

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