相手が「必要だ」と感じてくれる情報ならば、できるだけたくさん出した方がいいでしょう。
ノウハウ系の情報の場合、出すことをためらう人がいます。でも、情報を手にしても実際にやる人、できる人は少ないのです。今では、情報の多くはインターネットで誰もが簡単に見つけられるようになっています。だから、情報を出し惜しみするよりは、出して専門性の高さを示すほうがプラスに働きます。
情報を出すだけにとどまらず、相手が分かりやすいように、使いやすいように情報を加工してあげる、読みやすくしてあげる。そのような編集能力も強い武器になるでしょう。
お客様は「検索する」ことになれています。選択権はお客様にあります。納得いくまで比較して、検討して。信頼できてようやくこちらを向いてくれるのです。
われわれは、選らばれないことには始まらない世界にいます。それは、選ばれれば、たとえ業界の1番手でなくても、お客様にとってはオンリーワンになれることを意味します。
選ばれる文章のポイントは「信頼」です。お客様は、文章や情報から信頼を感じ取ったときに選んでくれるのです。
起業当初のわたしは、経験も実績もありませんでした。でも、誠実に情報を発信し続けたことで信頼を勝ち取り、他のライバルを押しのけて選ばれたのでしょう。
信頼されて選ばれる文章を書くには次の2つが大切です。
1、お客様の気持ちを知ること
2、お客様の行動を知ること
インターネットの特徴を理解して、お客様の求める情報を求める形で提供すること。それが、選ばれるための要素です。嫌われるのも文章次第。Twitterでのつぶやきが企業の信頼を損なうことも珍しくありません。Facebookをビジネスで役立てたいならどう使うべきか? 本書では、ウェブサイトを中心としたコミュニケーション設計の方法と、その文章術が学べます。
有限会社アイ・コミュニケーション 代表取締役、ビジネスメールマナー推進協議会会長
1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学専攻。広告代理店勤務を経て、日本で唯一のメルマガ専門コンサルタントとして独立。得意とする分野は、ウェブマーケティングの戦略立案やメルマガ・ウェブサイトの改善。メールのコミュニケーション効率化や時間短縮などの業務改善。メディア戦略を含めたブランド構築や出版プロデュースなど多岐に渡る。日本初のビジネスメール教育事業を立ち上げ、開発した教育プログラムによって、メールによる業務効率化やメールの処理時間削減を実現する個人や企業が続出。講座や研修を通じてビジネスメールスキルの標準化を目指し、全国にインストラクターを育成。通信教材やeラーニグの開発にも携わる。一人の起業家としての活動から法人化への道のり、事業の多角化で蓄積したビジネスノウハウを提供する通信教育事業「ビジネス実践塾」を主宰。CD教材とニュースレターで、起業家に必要なノウハウを毎月提供中。著書は『お客様から選ばれるウェブ文章術』(日本実業出版社)、『先輩起業家が教える走りながら考える仕事術!』(日本実業出版社)など合計19冊。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授